メディアでは犬や猫などのペットブームが話題になっていますが、その裏では犬や猫の殺処分と言う現実があり毎年何万頭もの殺処分が行われています。
ただそんな現状を変えようと殺処分ゼロを目指す動きが全国の自治体や団体で盛んになってきており、実際に年々殺処分される犬や猫の数は減ってきています。
でも更にその裏側を見ると殺処分ゼロの運動による「しわ寄せ」が起こっていて、ギリギリの所で奮闘している方がいると言う事はあまり表立って話題になっていません。
ただ「殺処分反対!」と言っていても何も解決はしないのね。
難しい問題ですが殺処分ゼロを目指す為に「私達にもできる事」があり、そのはじめの一歩は皆が現状を「知る事」だと思います。
私も「知る事」からスタートして、今は「伝える事」を始めたところです。
この記事で伝えたい事は決して「私の考えを押し付けて同意を求めたり」「協力・賛同を強要する」という事ではありません。
ただ現実を知って、何かしたいとあなたが思った時にどんな方法があるのか?を考えるキッカケになれればなと思っています。
これまでの殺処分の状況とは?
多くの方が今までの人生の中で「犬や猫の殺処分」と言う言葉を聞いた事はあると思います。
でも実際に関心をもって「どのくらいの数の殺処分が行われているんだろう?」とか「その動物たちはどこから来たんだろう?」と考えた事がある方はあまり多くないかもしれません。
でもそれは普通の事なんだと思います。
私もあまり詳しく調べた事もありませんでしたし、正直「自分事」ではなかったと思います。
友人が亡くなれば悲しくて涙を流すけれど、地球の裏側で沢山の人が亡くなったと聞いても「そりゃ大変だな~」と思うだけと言うのと似ているかもしれません。
「自分の飼っている猫」と「人の飼っている猫」は違う猫である事は確かです。
公平なんてものは人間が考えた基準なので、自然界では不平等なのが当たり前の世界なんだと思います。
犬や猫の引き取り数
通常、殺処分は各自治体の管理する保健所や動物愛護施設(自治体によって呼び方が違います)等で実施されています。
まずはそれらの施設で引き取った犬と猫の数がどのように推移してきたのかを見てみましょう。
こうして見るとこの30年間で10分の1になっており、ずいぶん施設での引き取り数が減っているという事がわかります。
犬や猫達はどこから来たのか?
ではこの犬や猫たちはどこから来たのでしょうか?
これも環境省から平成29年度のデータの内訳が公開されています。
【飼い主からの引き取り数】
犬/猫 | 成熟個体 | 幼齢個体 | 合計 |
---|---|---|---|
猫 | 7488 | 3658 | 11146 |
犬 | 3775 | 340 | 4115 |
合計 | 11263 | 3998 | 15261 |
【所有者不明の引き取り数】
犬/猫 | 成熟個体 | 幼齢個体 | 合計 |
---|---|---|---|
猫 | 13754 | 37237 | 50991 |
犬 | 28178 | 6218 | 34396 |
合計 | 41932 | 43455 | 85387 |
これって犬や猫を飼っている方には信じられないと思いますが、15000頭を超える犬や猫が飼い主によって施設に連れて来られているんです。
にゃんと!飼い主自ら連れてくるとは・・・。家族だと思っていたのに・・・。
理由としては「引っ越し先がペット不可だから」「動物アレルギーがでてしまったから」「なつかないから」「吠えるから」「子供が沢山生まれてしまったから」「病気になってお金がかかるから」「飼い主が亡くなったから」「思ったより大きくなったから」など色々と事情があるんだと思います。
ただどの理由を見ても飼い主の「事前準備不足」「浅はかな考え」「勝手な自己都合」です。
幼齢個体とは主に離乳していない個体を示しており、生後1~2か月ぐらいの子猫がとても多い事がわかります。
所有者不明の引き取りは迷子や野良猫が保護されたケースを指しており、85000頭を超える数が施設に引き取られている状況です。
返還や譲渡数
自治体は犬や猫を引き取りした後、迷子に関しては飼い主へ返還し、野良猫などの保護猫に関しては譲渡会などを実施して何とか殺処分数を減らそうという動きがあります。
このグラフを見るとこの10年ぐらいで猫の返還・譲渡数が大きく増えています。
ただこの数字にはカラクリがあり、手放しで喜べない状況ですので詳しくは後述します。
返還・譲渡できなければどうなるのか?
施設に引き取られたとしても運よく飼い主の元に返還されたり、新たな飼い主が見つかって譲渡されれば良いのですが、そうなれなかった犬や猫はどうなってしまうのか?
最近の保健所は「動物管理センター」や「動物愛護センター」と言った名称になっている事が多く、名前のイメージ的に施設に引き取ってもらえば寿命を全うするまで自分の代わりに可愛がってもらえると思っている方もいるかもしれません。
そこまでの勘違いではなくても「里親を見つけてくれるでしょ?」「安楽死させてくれるんでしょ?」と思っているかもしれません。
しかし実際には施設によって収容期間は違いますが、大体5~14日間(中には引き取った当日に殺処分の施設もあります)を過ぎると殺処分されてしまいます。
収容期間は確かに新たな飼い主を探せる猶予期間でもありますが、犬や猫からしてみれば見知らぬ場所に連れていかれて不安な中、満足に食事もとれない子もいます、恐怖に震えている子もいます。
飼い主が施設に連れていくという行為は自分で手を下していないだけで、「ペットの命を奪う」という事と同じ意味を指します。
昨日まで家族だったはずの人に命を奪われるという悲しい現実です。
猫の殺処分の実態とその裏側
実際に殺処分はどの様に行われているのかをご存知でしょうか?
具体的に知っている方は多くないと思いますし、恐らく施設に飼っていたペットを連れてきた元飼い主たちも、自分たちが飼っていたペットがこれからどうなるのか?はあまり知らないでしょう。
ですのであえて事実をありのままにお伝えしたいと思います。
猫の殺処分方法
ほとんどの自治体では「炭酸ガス(二酸化炭素)による殺処分」を採用しており、ドリームボックスと言われる機械で窒息死させています。
この動画(どうが)には残酷(ざんこく)なシーンが含まれています。現実(げんじつ)から目を背けずに覚悟(かくご)を決めた人だけが見るようにして下さい。
- 殺処分の現実 -前編-:動画へのリンク
- 殺処分の現実 -後編-:動画へのリンク
【注意点】この様な現実を知ると自治体に対して「殺処分をするな」と苦情を申し入れる方がいらっしゃいますが、筋違いな苦情ですので絶対にしないで下さい。自治体の職員の方は殺処分したくて行っている訳ではありません。
炭酸ガスによる殺処分は麻酔作用があり「動物たちは苦しんでいない」との見解があるようですが、私はこの動画を見て科学的根拠はどうでもよくて、ただ「見ていられない」と感じました。
殺処分ゼロの動き
この現状を変える為に平成に入ってから全国各地の自治体で殺処分ゼロと言うスローガンを掲げている所が増えてきました。
実際に神奈川県、札幌市、熊本市などでは殺処分ゼロを達成した事があり、全国的にも殺処分される犬や猫の数はどんどん減っている状況です。
そして平成29年度に初めて殺処分された犬や猫の数が5万頭を下回ると言う所まで来ました。
ただ殺処分数は減っていますがその裏側では一部の方に大きなしわ寄せが出来ており、手放しで喜べない状況があります。
減っている理由をちゃんと確認してみましょう。
殺処分ゼロのしわ寄せ
どの様にしてここまで殺処分数を減らす事ができたのか?それは引き取りする際に飼い主を説得して考え直してもらったり、譲渡会を開催して里親を見つけたりと言う自治体の努力ももちろんありますが「動物愛護団体」の努力が大きいのです。
民間の動物愛護団体は殺処分間近の子達を自治体の施設から引き取ったりして、ギリギリの所で殺処分ゼロを目指して頑張っているのです。
ただ自治体によっては行政が掲げる殺処分ゼロと言うスローガンがプレッシャーとなっていて、動物愛護団体が断れない事をわかった上で「本来自分たちがやるべき業務を丸投げ」する様な状況になっています。
自治体としては動物愛護団体に引き取ってもらえれば統計上は殺処分ではなく譲渡となるので、引き取り相談が来ると詳しい状況も聞かずに相談者に動物愛護団体の連絡先を伝える様な担当者も出てきているようです。
その結果、動物愛護団体やボランティアがキャパオーバーとなり、多頭飼育で行き詰まり飼育環境悪化から「伝染病の蔓延」や「団体の運営崩壊」を招いてしまっています。
無責任飼い主ゼロ
殺処分ゼロを目指していますと言えば聞こえは良いですが、その裏側では「どの様な問題が発生するのか?」「何が問題の根源なのか?」という事を考えなければ本当の殺処分ゼロは達成できません。
自治体や動物愛護団体に引き取られた子たちを返還や譲渡によってどう減らしていくのか?という事と、自治体や動物愛護団体にそもそも持ち込まれる子たちをどう減らしていくか?という事を両面から進めていかなくてはいけないのです。
ただ「殺処分ゼロ」を掲げても施設に犬や猫が溜まっていくだけになってしまいます。
本当に目指すべきは「殺処分ゼロ」ではなく「無責任飼い主ゼロ」であり、これが達成出来れば、いずれ「殺処分ゼロ」に到達できるのかなと思います。
その為に沢山の方が色々な取り組みを実施しているので次の章でお伝えしていきます。
殺処分ゼロへの道:TNR
TNRとは地域の動物愛護団体が行っている施設に持ち込まれる猫の数を減らす為の活動です。
現状は所有者不明の猫の引き取り数がとても多い為、この活動を広めていく事は「殺処分ゼロ」を目指すうえでとても重要だと思います。
ただ時間がかかる地道な活動ですし、人手・地域の理解・動物病院の協力など沢山の人の協力が無ければできない活動です。
TNRとは?
TNRとは野良猫を捕獲し【Trap(トラップ)】、不妊治療をし【Neuter(ニューター)】、元の場所に戻す【Return(リターン)】と言う活動です。
この活動によってその地域での猫の繁殖を防止し,一代限りの命を全うさせ,「飼い主のいない猫」に関わる苦情や施設に持ち込まれる猫の減少に寄与する事ができるのです。
その際に「この猫は既に不妊治療してますよ」と言う目印の為に耳の先をV字にカットする事で、再捕獲や麻酔を2度かけてしまうと言ったリスクを避けられるようにしています。
このV字にカットした耳が桜の花びらに似ている事から「さくらねこ」と呼ばれたりしています。
中には「せっかく自由に生きている野良猫を捕まえて、手術して耳まで切っちゃうなんて残酷だ」という方もいます。(実際には不妊手術で麻酔が効いている間にカットするのでにゃんこは痛くないです。)
でもこの活動をしなければもっと残酷な殺処分という現実が猫たちには待っているのです。
無計画な餌やりが招く事
このTNR活動をするうえで問題となっているのが「無計画な餌やり」です。
野良猫を見てかわいい、おなかをすかせて可哀そうと思ってつい餌をあげてしまうという方は少なくありません。
これは一見すると優しさに見えますが、実際には「その後」を考えていない無計画な餌やりとなってしまう事があります。
猫は繁殖力が高い動物でメス猫は生後半年ぐらいで子どもを産める様になり、1回の出産で4~8匹の子猫を産みます。
1年の間に2~4回出産する事ができるので仮に生まれた子猫たちが死ぬ事なく繁殖を続けた場合、単純計算すると1年後には20匹以上、2年後には80匹以上、3年後には2000匹以上に増えてしまう計算になります。
無計画な餌やりがその後、何十、何百と言う殺処分を生んでしまう事になるんですね。
ですので動物愛護団体は地域の猫をちゃんと把握したうえで、TNR活動をしているのです。
地域猫活動とは?
TNR活動を成功させるには地域との協力が不可欠と言われています。
当然、地域には猫が好きな人ばかりとは限りませんし、野良猫によってゴミや糞尿などで迷惑を被っている方がいるかもしれません。
「そんな事をするよりも殺処分してほしい」と考える人が居るのは悲しい事ですが現実です。
でもその地域の方々の理解無くしては良いTNR活動は出来ないと言うのも確かです。
環境省が公開している「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」では地域猫を以下のように定義しています。
地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない猫。その地域にあった方法で、飼育管理者を明確にし、飼育する対象の猫を把握するとともに、フードやふん尿の管理、不妊去勢手術の徹底、周辺美化など地域のルールに基づいて適切に飼育管理し、これ以上数を増やさず、一代限りの生を全うさせる猫を指します。
動物愛護団体と地域の方がコミュニケーションを取りながら、行政と三位一体で取り組む「地域の環境問題」である事を理解しなくてはいけません。
地域猫に餌をあげたいと言う方は地域猫活動に参加する為に、自治体の保健所や近隣の動物愛護団体に問い合わせてみましょう。
殺処分ゼロへの道:里親募集
続いての殺処分ゼロを目指す活動は「里親募集」です。
自治体や動物愛護団体が引き取った犬や猫の新しい飼い主になってくれる方を探す活動です。
活動方法は様々で定期的に譲渡会を行ったり、ネットで里親を募集していたり、猫カフェを併設し保護猫と触れ合ってもらう事で里親募集している動物愛護団体もあります。
里親と言う選択肢
里親と言う言葉は元々人間の子供を養育する方を指す言葉でしたが、飼い主のいない犬や猫の引き取り手になる事も指すようになりました。
平成に入ってからもしばらくは施設に引き取られた犬や猫の殺処分率は90%を超えていましたが、里親と言う選択肢がある事を知ってもらう事で平成29年には殺処分率が42.9%まで下がってきています。
ペットショップで購入する方が多い事でペット流通問題(生後間もない子猫が繁殖業者→競り市→ペットショップと言う流通過程でストレスによって死んでしまう)や売れ残ってしまった子を引き取る悪質な引き取り屋による虐待などの問題を引き起こします。
売れ残ってしまったのであればタダで欲しい人にあげればいいのでは?とも思うのですが、ビジネスでやっているブリーダーやペットショップは値崩れを避ける為にタダで引き取り手を探すという事は絶対にしません。
この問題はペット業界自体を変えなければいけないのでとても大きな話になってしまいますが、地域の動物愛護団体は自分達にできる事から地道にコツコツ取り組んでいる状況なのです。
これからペットを迎える事を検討している方は、是非「里親になる」と言う選択肢がある事を思い出していただければと思います。
そして猫エイズなどの病気を抱えた猫は正しい理解を得られず、なかなか里親が見つからない状況があります。
こちらの記事に詳しくまとめています。
里親になる為には?
動物愛護団体では里親を募集していますが誰にでも引き渡すわけではなく、犬や猫が2度と悲しい思いをしない様にルールを設けています。
団体によって内容が違う部分もありますが良く見る引渡し前の確認事項をまとめました。
動物との暮らし
- 多くの犬や猫は10年以上生きます。終生飼い続ける事ができますか?
- 毎日の食事や散歩、トイレなどのお世話をする事ができますか?
- 食費や病気・怪我の治療費など飼育にはお金がかかります。経済的な余裕はありますか?
向かい入れる環境
- 飼育する事を家族全員が賛成していますか?動物アレルギーの家族はいませんか?
- 動物を飼う事が認められている住宅環境ですか?また飼育できる広さはありますか?
動物の管理
- 近所の方の迷惑にならない様に躾をちゃんとできますか?
- 迷子になった時に探せるように迷子札やマイクロチップを装着させられますか?
- 意図しない繁殖を防ぐ為に不妊・去勢手術を実施できますか?
環境の変化
- ご自身の身に何かあった時に代わりにその動物の世話をしてくれる方はいますか?
- 引越しする事があっても、必ず次も動物を飼える環境を選べますか?
この様な確認をして少しでも不安があるなら、今は里親になる時期ではないのかもしれません。
そしてここも団体によって様々ですが事前に行った不妊・去勢手術代や一定の手数料を引渡しの際にお願いする団体が多いので、保護・譲渡活動を維持していく為の応援だと思って協力しましょう。
私達にもできる事とは?
この殺処分を取り巻く状況を知って、一部の動物愛護団体やボランティアの方だけが大変な思いをしている「状況を変えたい」「協力したい」と思った方もいると思います。
でもいきなり猫の保護活動をするのは無理ですし、個人の方が何頭も引き取って里親になるのも限界があります。
でも沢山の方が協力して、少しずつ、無理のない範囲で(これ大事です)できる事があるはずです。
ご自身の立場や環境に合わせて自分にもできる事を探してみましょう。
あなたが既に飼い主の場合
捨てない
当たり前だろと思うかもしれませんが毎年、何千頭、何万頭と飼い主に捨てられたり施設に連れてこられる犬や猫がいるのが現実なのです。
思ったより大きくなって面倒を見切れないとか、懐かないとか色々な理由で昨日まで家族だったペットを捨てる方がいるのです。
友達や親戚、獣医さんや地域の動物愛護団体など、だれか相談できる相手がいないかもう一度考えてみて下さい。
迷子にしない
毎年多くの犬や猫が飼い主に返還されており、裏を返せばそれだけ沢山の犬や猫が迷子になっているという事なんです。
普段大丈夫だからと油断せず何かの拍子にビックリする事もあるので、外出時はリードを付ける、キャリーケースを開けない、猫は室内飼いするなど基本的な事です。
それでも想定外に逃げ出してしまう事もあるので迷子札を付けたり、マイクロチップを付けたりと言った対策をしましょう。
不妊・去勢する
ペットを飼う時は必ず不妊・去勢手術をしてあげましょう。
そうでなければ犬も猫も繁殖力が高いのであっという間に増えてしまい、手に負えなくなってしまうケースがとても多いです。
沢山の子犬や子猫をすべて育てるのも、すべての子のもらい手を探すのも、どちらもとても大変な作業です。
そうなる前に手を打つべきです。
躾ける
「吠える」とか「噛む」という事が理由で自治体に引き取られる子が多いのも事実です。
犬は特に散歩中のしつけや人と接する時のしつけなど必ず身につけさせなくてはいけませんし、自分では難しい場合は犬のしつけスクールなどもあります。
他にできる事がないか?という事をもう一度考えてみましょう。
あなたがこれから飼おうとしている場合
自分の状況を確認
「4-2:里親になる為には?」の章でもお伝えしましたが、ちゃんとペットが飼える状況なのかを確認しましょう。
もし不安があるようであれば「今はまだ飼わない」と言う選択肢もあります。
よく考えてから決めるようにしましょう。
里親になるという選択肢
自治体や動物愛護団体から引き取って里親になる事も選択肢に入れて検討する事が、犬や猫を殺処分から救ってあげる事につながります。
近くで里親を募集している所がないかを調べてみると、沢山の選択肢がある事に気付くと思います。
良い出会いには縁とかタイミングがあると思うので、すぐには巡り合わせがないかもしれませんが検討してみて下さい。
あなたが今は飼えないが何かしたい場合
ボランティアに参加する
今すぐうちで飼うのは難しい、でも何かしたいと思ったらボランティアと言う選択肢があります。
地域の動物愛護団体でもお世話や清掃スタッフ、譲渡会などのイベントスタッフ、TNR活動のスタッフなど人手が足りない状況は多々あると思いますので問合せしてみると良いでしょう。
寄付をして応援する
何かしたいけどボランティアはちょっとハードルが高いと言う方もいると思います。
そんな時は寄付する事で動物愛護団体を応援する事もできます。
寄付には大きく分けてお金の寄付と物資の寄付の2種類があり、最近はお金の寄付も色々な選択肢があるようです。
団体の口座への振込だけでなく、クレジットカードでの寄付や、Tポイントなどポイントでの寄付、ふるさと納税での寄付などがあります。
物資も口に合わず余っているフード(未開封のパウチ・缶・カリカリ)や猫砂、爪とぎなどを直接持ち込んだり、郵送すると喜ばれます。
誰にでもできる事
伝える
誰にでもすぐにできる事があります。
それは一人でも多くの方に知ってもらう為に「伝える」事です。
最初にお伝えしたようにまずは多くの人に現状を知ってもらう事がはじめの一歩です。
その為にあなたが誰かに伝える事はできる筈です。
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殺処分ゼロを目指して私達にもできる事とは?のまとめ
殺処分ゼロを目指すのはとても難しい事ですし、色々な課題を解決しなければいけないので時間のかかる問題だと思います。
動物愛護法の改正についてはコチラにまとめてあります。
どちらも沢山の人の協力が無ければ解決できない問題だと思いますので、沢山の人に知ってもらう事が必要です。
そして一人一人が無理のない範囲でできる事をコツコツやっていく事が大切なんだと思います。
誰かを助ける事は義務じゃない
笑顔を見る事ができる権利を得る事
つまりは自分の為なんだと思う
1匹の猫を救ったからと言って急に「世界」が変わる訳じゃない
でも、その子にとっての「世界」を変えてあげる事は出来る
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