連日30度を超える暑さが続いていますが夏バテしてませんか?
うちのゆっちゃんも食欲が落ちているのか、あまりご飯を食べません。
さてそんな時にSNSで見かけるのが「サマーカット」ですが、皆さんご存知ですか?
ライオンカットみたいなあれです。
猫って毛が無いと体が貧相でアンバランスになっちゃうから面白いですよね。
ただあまり知られていないリスクもあるようで、今回は猫にサマーカットは必要なのか?って話をお伝えしていきます。
結論!サマーカットはダメ!
今回は結論を最初にお伝えしちゃいます。
サマーカットはダメ!
ダメ!と言うか必要ないと言った方が良いかもしれません。
なぜダメなのか?なぜ必要ないのか?を見ていきましょう。
なぜサマーカットはダメなのか?
サマーカットをするメリットもない訳ではないと思います。
例えば毛玉が出来なくなるとか、抜け毛が減るとか。
ですが毛がなくなる事によって毛が果たしていた重要な役割がはたらかなくなり、結果的にデメリットの方が大きくなってしまうんです。
猫の毛の役割とは?
では猫の毛が果たしている役割とはどの様な効果なんでしょうか?
冬は暖かいのかなと思いますが・・・あとは何でしょうね?
一つずつ見ていきましょう。
断熱材効果
まず最も重要な役割としては断熱材効果があげられます。
これは猫だけではなく犬や羊なんかも同じだそうですが冬だけではなく夏にも効果があるんです。
オーストラリアでの羊の研究では温度38℃、快晴の状態で長さ8センチの毛で覆われた羊の体温は高くても42℃止まりと確認されているそうです。
毛の先端は輻射熱(ふくしゃねつ)で85℃になっていたとしても空気を含んだ厚い毛が断熱材の役割りを果たして羊が熱中症になるのを防いでいるんです。
人間と違って猫は汗腺が肉球と鼻ぐらいにしかなく汗をかいて体温の調節をする事ができません。
ですので被毛の隙間に空気の層を何層も作り出して、なるべく外気温の影響を受けない様にする事で自分の体を守っている訳なんです。
紫外線予防効果
続いての猫の毛の重要な役割は紫外線から身を守る働きです。
適度に日を浴びる事は健康の為に良いのですが強い紫外線を長時間浴び続けると人間でも皮膚炎のリスクが高まりますよね。
猫は人間よりも皮膚が薄く弱い為、シミや炎症になりやすく徐々に蓄積された症状は最悪ガン化する場合もあります。
ケガや虫等の外的刺激予防効果
猫の毛の重要な役割の最後3つ目は外的刺激の予防です。
完全室内飼いであればあまりないかもしれませんが、お散歩に行く場合などはケガのリスクや虫が付くリスクが毛が無い事で格段に増えます。
猫の毛がない状態は人間で言うと裸で外を歩いているのと同じって事ですからね。
サマーカットのリスクとは?
猫の毛が果たしている役割が分かったところで、その毛がないとどんなリスクが出てくるのかを見ていきましょう。
皮膚炎のリスク
まずは断熱材効果の所でも触れましたが皮膚炎のリスクです。
猫は日向ぼっこが好きな動物ですので外に出てなくても家の中で日を浴びてごろごろしている事がよくあります。
夏場の暑くて強い日差しが直接肌に当たると、酷い時は水ぶくれや炎症を起こし皮膚が傷ついてしまう事があります。
日光皮膚炎は紫外線を長時間浴び続ける事でアレルギー反応を起こしてしまう皮膚の病気です。
外に出る場合は尚更、猫の方が人間よりもアスファルトに近く強い照り返しを受けているので注意してあげましょう。
ケガをしやすくなる
肌が見える程に短く毛を刈ってしまうとケガのリスクが高くなります。
猫の皮膚は薄いのでちょっと何かがぶつかっても切れてしまったり、虫に刺されて化膿してしまったりしてしまいます。
特に外に出るとケガのリスクは高くなるので、毛がないうちは外に出さない様にしましょう。
ストレスを感じる
猫はとても繊細な動物です。
自分の体がいつもと違う事でストレスを感じ、いつも以上にグルーミングをしたりする猫もいる様です。
グルーミングのし過ぎで剥げてしまい、そこが炎症してしまうケースもある様なので神経質な猫の場合は注意が必要です。
猫のサマーカットは必要なのか?実は毛がある方が快適だった!?のまとめ
結局は良かれと思ってサマーカットしてあげている飼い主さんが多いと思いますが、猫からするとありがた迷惑な話かもしれません。
中には短く刈った毛が伸びてこなくなっちゃったとか、生えてきた毛の毛質が全然今までと変わっちゃったとか怖い話も聞きます。
毛をカットするよりも室温を調節してあげる方が猫にとってはありがたいと思います。
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