ペッツベストの猫の保険をどこよりも詳しく解説

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2019年6月28日に新商品「セレクトBEST」を発売開始した事で、従来商品「ファーストプラン・ベーシックプラン・アクシデントプラン」の販売が停止になりました。

更新は今まで通り可能ですが10月1日以降に更新を迎える契約から保険料が改定になります。

結構大きな値上がりとなっていますが既に契約されている方は要チェックです。

新商品についてはコチラで詳しくまとめています。

ペッツベストが新商品「セレクトBEST」を発売!従来商品との比較
この記事では今までペッツベストから販売されていた従来商品と今回新たに販売された新商品の比較を中心にお伝えしていきたいと思います。これだけ大きなリニューアルは他の保険会社を見てもそうそうないので詳しくお伝えしていきますね。

2009年から営業しているペッツベスト少額短期保険株式会社ですが、猫の保険の補償内容はイイのでしょうか?

商品の良い所と悪い所をわかりやすく解説していきますので、保険を検討中の方の参考にしていただければと思います。

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基本的な補償内容

ペッツベストには「ペット医療保険」のオーソドックスな補償プランが2つとケガのみを補償する「ペット傷害保険」のプラン1つの3種類の選択肢があります。

どのプランも免責が必ずついてしまうので内容をしっかり確認しましょう。

補償プラン

ベーシック ファースト アクシデント
補償割合 80% 80% 80%
1傷病の
限度額
25万円 50万円 25万円
年間限度額 50万円 100万円 50万円
免責 1傷病あたり
2万円
1傷病あたり
7500円
1傷病あたり
7500円
特定疾病※1 1傷病あたり
1万円
1傷病あたり
2万円
なし
特定傷害※2 1傷病あたり
5千円
1傷病あたり
1万円
1傷病あたり
5千円
先天・遺伝※3 1傷病あたり
1万円
1傷病あたり
2万円
1傷病あたり
1万円
妊娠出産※4 1傷病あたり
1万円
1傷病あたり
2万円
なし

※1 特定疾病とは「猫エイズウィルス感染症」「猫伝染性腹膜炎」を指し限度額が設定されます。
※2 特定傷害とは「じん帯の断絶・損傷」「肉球または爪の裂傷・切り傷・刺し傷」「有毒物質または異物の誤飲」を指し限度額が設定されます。
※3 先天的ないし遺伝的または発達異常を原因とする病気・ケガがおきた場合、限度額が設定されます。
※4 妊娠または出産を原因とする病気にかかった場合は限度額が設定されます。通常の妊娠・出産にかかった費用は支払われません。

特定疾病や特定傷害、先天性・遺伝性に関してはメインの補償から分けて考える事で、長期の治療になるリスクや治療費が高額になるリスクを低く抑えようと言う作りになっています。

見舞金程度しか保険からは支払われないのでこれらの疾病や事故への補償は無いものとして考えておいた方がよさそうです。

その他の条件

新規の申込み限度年齢 生後50日以上
16歳11か月まで
加入してから補償開始までの待機期間 病気14日間
更新可能年齢 16歳11か月まで
保険金請求 保険金請求書に
毎回医師の記入が必要

ペッツベストは唯一、健康診断書があって審査に通れば16歳まで新規加入ができます。(8歳以上の新規加入は健康診断書の提出が必要です。)

これだけ高齢の猫が保険に新規加入できる保険会社は他にありません。

これだけで一定の需要はあるんじゃないかと思いますが、16歳までしか更新ができないので長生きした場合は無保険になってしまいます。

更に保険金請求書に毎回医師のサインをしてもらわなくてはいけないので、毎回お金がかかってしまう点は要注意です。

割引について

割引について
  • 割引は無し

ペッツベストは割引制度はないものの元々の保険料が安い為、そんなに気にならないですね。

特約やその他のサービス

特約やその他のサービス
  • 特約も無し

つけられる特約や付帯サービスなどもなく良く言えばシンプルな保険と言えます。

余計な補償を省いてその分保険料を割安にしているのだと思います。

ただ特約ではないのですが多くの保険会社が対象外としている「往診・時間外診療」の費用がペッツベストでは補償対象になります。

病院や状況によってかかる費用はまちまちですが時間外診療費で5000円前後かかる事が多いようですので、そこも補償対象になるのは急な病気でも心強いですよね。

病気への対応

最重要ポイントだと思うのでじっくり見ていきましょう。

保険加入ができない病気は?

保険会社が決めている「持病がある場合は保険の加入ができない病気」があり、この病気になってしまうと何年たっても加入を断られてしまいます。

ペッツベストの場合は下記の病気が明記されており、これ以外の病気であれば加入ができる可能性、或いは条件付きでの加入ができる可能性があります。

・悪性腫瘍(がん)
・腎不全
・糖尿病
・重度の外耳炎
・脳、神経系疾患
・気管虚脱
・肝硬変、肝不全
・ホルモン性疾患
・膵外分泌不全
・甲状腺疾患
・先天性疾患(VSD、PDA、AS、PS、TOF)
・炎症性腸疾患(IBD)
・猫伝染性腹膜炎(FIP)
・猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
・猫免疫不全ウィルス感染症(FIV)

ペッツベストは15種類の病気が明記されています。

慢性疾患への対応は?

慢性腎不全などの慢性疾患になってしまった場合ですが、ペッツベストは更新時に一部の病気が不担保ですと言うような条件は付かないとの事でした。

更新謝絶もないみたいなので安心して保険を使えますね。

ただ年間限度額に到達してしまった場合は契約自体が失効になってしまうので気を付けましょう。

そして二つ注意点があり、一つ目は1傷病ごとに支払った保険金をカウントしており、それは年度をまたいでも限度額がリセットされないと言う点です。

長期の治療になった場合には治療費が頭打ちになって、その傷病では保険が使えなくなってしまう可能性があります。

一度完治すればまた同じ病気になったとしても限度額はリセットされるのですが、このポイントは重要なので要注意ですね。

二つ目は多くの保険会社で補償対象になる病気がペッツベストでは対象外となるものがあるので気を付けましょう。

・歯科疾病

~ 12歳以上の猫で新規に加入の場合 ~
・慢性腎不全
・甲状腺機能亢進症

先天性・遺伝性疾患への対応は?

先天性・遺伝性疾患は限度額が決まっています。

3歳ぐらいまでは発症するリスクがあるのでまだ小さいうちに保険に加入する場合は要注意です。

病名がつかない場合の対応は?

例としては食欲がなくてぐったりしているという事で病院に連れて行った時に、特に診断名はないけど点滴だけうってもらった様なケースもあると思います。

このようなケースの時ペッツベストは症状があって病院で治療行為をしているという事で、診断名がなくても補償対象になるという回答でした。

各プランの保険料

ペッツベストの具体的な保険料を見ていきましょう。

他社比較した時の順位と16歳までの合計保険料をまとめてみました。

補償重視プラン・・・17社中6位 合計保険料・・・546000円

保険料重視プラン・・・17社中2位 合計保険料・・・315000円

保険料グラフ

 

 

ペッツベストは毎年の値上がり幅は緩やかですが、16歳までしか更新できないのは長生きした場合ちょっと不安ですね。

ペッツベストの猫の保険のまとめ

ペッツベストの特徴は安い保険料と16歳まで加入できると言う間口の広さだと思います。

殆どの保険会社は10歳前後で新規の加入を締め切っている状況なので、健康であれば保険に加入できるというのは高齢にゃんこにとってはウレシイ条件だと思いますし、それだけで価値があると思います。

それだけに更新が16歳までしかできないというのが残念ですね。

恐らく終身で更新できる様にすると保険会社としてはリスクが高くなり、保険料を上げざるを得なくなるからだと思います。

そして免責の設定がある事や1疾病ごとの限度額が完治しなければリセットされないなど、ちょっと気になる面もあります。

おすすめポイント
  • 保険料の安さ
  • 高齢期でも健康であれば新規加入できる可能性
要注意ポイント
  • 1疾病ごとの限度額が年度をまたいでもリセットされない
  • 16歳までの更新

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