スーパーや銀行など幅広い分野に展開しているイオングループのイオン少額短期保険株式会社ですが、猫の保険はどうでしょうか?
パンフレットを見ただけではわからないような所まで詳しく解説していきます。
基本的な補償内容
基本的にイオンマークのカード会員限定で加入できる保険となっています。
イオンのペット保険はケガと病気が補償されるオーソドックスなプラン2つと、ケガのみ補償されるプラン2つ、計4つのプランがあります。
いずれのプランにも免責があり注意が必要です。
補償プラン
50%プラン | 70%プラン | |
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入・通院 | 1日あたり 1万円まで |
1日あたり 1.4万円まで |
手術 | 1回あたり 10万円まで 年2回まで |
1回あたり 14万円まで 年2回まで |
年間限度額 | 50万円 | 70万円 |
1回の病気・ケガに 対する支払限度額 |
25万円 | 35万円 |
免責 | 1回の病気・ケガ に対して5千円 |
1回の病気・ケガ に対して5千円 |
ペットホテル費用 | 3千円/日 30日/年 |
3千円/日 30日/年 |
診断書費用 | 5千円/1通 1万円/年 |
3千円/1通 1万円/年 |
イオンの保険には必ず免責がついてしまうので要注意です。
ただ免責の考え方としては通院、入院、手術共通で1回の病気・ケガで1度だけ免責が発生すると言うルールなので、例えば2回目の通院などでは免責がかからなくなる可能性が高く、まだマシな内容ではあります。
2回目の通院が前回の通院と因果関係が無い通院と判断された場合には、どちらにも免責が適用される場合もありますので状況によって変わってくると思われます。
ペットホテル費用が使えるのは被保険者が入院した場合に限ります。
その他の条件
新規の申込み限度年齢 | 生後45日以上 9歳11か月まで |
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加入してから補償開始までの待機期間 | 申込みの翌々月 1日から開始 |
更新可能年齢 | 終身 |
手術の保険金請求 | 診断書が必須 |
手術の場合は診断書が必須ですがイオンは年間1万円までは診断書費用が出るプランなので利用ができます。
他社を見ても診断書費用が出る保険はあまりないので、ここはイオンのメリットと言えるところですね。
割引について
- インターネット割引・・・インターネットで申し込むと5%割引
イオンはインターネットで申し込むだけで割引になります。
特約やその他のサービス
- ペット賠償責任特約・・・他の人や他の猫などに怪我をさせた場合、物を壊してしまった場合の補償ですが、イオンは示談交渉サービスがついていないので他の自動車保険や火災保険につけた方がいいと思います。
- ペット葬祭費用・・・ペットが亡くなってしまった時の葬儀費用
上記の特約以外には付帯サービスなどは特にありません。
病気への対応
続いては慢性疾患など、色々な病気に対しての対応です。
保険加入ができない病気は?
ほとんどの保険会社は加入者間の公平性を保つために「持病がある場合は保険の加入ができない病気」を決めていて、約款や重要事項説明書などに明記しています。
この病気の種類が少ない方が持病があっても加入がしやすい保険と言えると思いますが、イオンの場合はどうなっているか見ていきましょう。
・悪性腫瘍(がん)
・慢性腎不全
・糖尿病
・肝硬変(肝線維症)
・副腎皮質機能低下症(アジソン病)
・副腎皮質機能亢進症(クッシング病)
・甲状腺疾患
・免疫介在性血小板減少症
・免疫介在性溶血性貧血
・巨大結腸症
・巨大食道症(食道拡張症)
・膵外分泌不全
・猫伝染性腹膜炎(FIP)
・猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
・猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
・猫コロナウイルス感染症
・脳、神経系疾患
・心疾患
・気管虚脱
・炎症性腸疾患(IBD)
イオンは20種類の病気が明記されています。
20種類と言うと他社と比べてそれ程多くないのかなと思いますが、脳・神経系疾患や心疾患などの広義な記載が含まれており、対象となる病気の数で言うと結構多くなると思います。
慢性疾患への対応は?
慢性腎不全などの慢性疾患になってしまった場合の対応ですが、イオンは更新する時に特定の病気が対象外になってしまうような条件は付かないとのことでした。
更新謝絶にもならないとの事でその点は安心して保険を使う事ができますね。
年間の限度額の金額は保険の年度が変わるとリセットされるんですが、年間限度額に到達してしまった時は契約が失効してしまうので注意しましょう。
先天性・遺伝性疾患への対応は?
先天性・遺伝性疾患は発症する時期に関係なく対象外となっています。
3歳ぐらいまでは発症する可能性があるので若い猫の場合は注意が必要です。
病名がつかない場合の対応は?
例えば食欲がなくて元気もない様子で病院へ連れていくと、特に病名がつくわけではないがとりあえず点滴だけうってもらうと言うように処置をしているケースもあると思います。
この様なケースの場合イオンは症状があり、病院で治療行為をしているので、診断名がなくても補償対象になると言う事でした。
各プランの保険料
それではイオンの各プランの保険料をお伝えしていきます。
他社比較をした時の順位と16歳までの合計保険料は下記のとおりです。
補償重視プラン・・・17社中15位 合計保険料・・・1002000円
保険料重視プラン・・・17社中15位 合計保険料・・・767640円
保険料グラフ
イオンは10歳以降の高齢期になってくると保険料が高くなってきます。
イオンの猫の保険のまとめ
イオンは免責があったり保険料が高かったりとあまり良くない面が目立っていますが、慢性疾患の対応などしっかりしている面もあります。
- ペットホテルの補償がある
- 慢性疾患など重要なところはしっかり補償
- 免責がある
- 高い保険料
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