言わずと知れたKDDIグループのau損害保険株式会社ですが、猫の保険も扱っているのをご存知でしたか?
あいおいニッセイ同和損保とKDDIの共同出資により設立された損害保険会社です。
知らなかった方が多いと思うのでこの保険はどこがオススメなのか?気を付けるべき注意点はないのか?等を解説していきます。
基本的な補償内容
auの猫の保険は「ペットの保険」と言う商品名で大きく分けて通院のあるプランとないプランがあり、それぞれに補償割合50%と70%があるので4つのプランから選択できます。
1日の限度額や限度日数などの制約はない、年間限度額のタイプです。
補償プラン
通院あり 70% |
通院あり 50% |
通院なし 70% |
通院なし 50% |
|
---|---|---|---|---|
補償割合 | 70% | 50% | 70% | 50% |
通院の 年間限度額 |
28万円 | 20万円 | なし | なし |
入院・手術の 年間限度額 |
70万円 | 50万円 | 70万円 | 50万円 |
一番使用頻度の高い通院補償がないプランは個人的にはオススメできません。
補償が薄い分、保険料も割安ですがそれよりもデメリットの方が大きいと思うので通院ありプランから選ぶようにしましょう。
ただauの猫の保険は高齢期の保険料が高いので総合的に考えると中々オススメとは言えない保険です。
保険料については後程詳しく記載していますのでそちらをご確認ください。
その他の条件
新規の申込み限度年齢 | 生後30日以上 10歳11か月まで |
---|---|
加入してから補償開始までの待機期間 | 病気は30日間 |
更新可能年齢 | 終身 |
免責 | なし |
手術の保険金請求 | 特に必要書類はなし |
その他の条件の所ではそんなに気になる部分はないですね。
割引について
- 割引は特になし
割引制度がないのも保険料が高い一因になっています。
特約やその他のサービス
- かかりつけ獣医師ダイヤル・・・24時間365日獣医師に無料で医療相談やしつけのアドバイス、セカンドオピニオンをしてもらえます。
- 無料アプリ・・・「ペットの家」と言うアプリを入れることで近くの動物病院やペット施設を検索できます。
獣医師ダイヤルは休診日や夜間などに問題が発生した時に心強いサービスですね。
病気への対応
この病気への対応はとても大切だと思うので詳しく見ていきましょう。
保険加入ができない病気は?
auの猫の保険は「持病がある場合は保険の加入ができない病気」を設定しており、加入手続きの前に確認する告知というステップがあります。
下記にその病気をまとめましたので確認しておきましょう。
・悪性腫瘍(がん)
・心疾患(心雑音、弁膜症、不整脈、心筋症、先天性心奇形など)
・免疫介在性溶血性貧血
・免疫介在性血小板減少症
・巨大食道症(食道拡張症)
・膵外分泌不全
・肝硬変
・門脈シャント
・腎疾患(腎不全、糸球体腎炎、腎盂腎炎、水腎症など)
・脳神経疾患(水頭症、脳炎、脊椎空洞症、ホルネル症候群など)
・てんかん様発作・けいれん発作
・椎間板ヘルニア
・甲状腺機能低下症(クレチン病、橋本病など)
・甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
・糖尿病
・副腎皮質機能低下症(アジソン病)
・副腎皮質機能亢進症(クッシング病)
・フィラリア
・猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
・猫伝染性腹膜炎(FIP)
・猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
auの猫の保険は21種類の病気が明記されていて平均的な数かなと思ったんですが、心疾患などの広義な記載があるので実際の病気の数で考えるとかなり増えそうな状況ですね。
慢性疾患への対応は?
まずは慢性腎不全などの慢性疾患にかかってしまった場合の対応です。
auの猫の保険は更新の時に特定の病気が不担保になる様な条件は付かないとの回答でした。
更新が謝絶になってしまう事もないようで安心して保険を使う事ができそうです。
ただそもそも補償の対象外になってしまう病気もいくつかあり
・歯科疾病
・猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
・猫伝染性腹膜炎(FIP)
の3つに関しては保険は使えませんので気を付けましょう。
先天性・遺伝性疾患への対応は?
先天性・遺伝性疾患は契約の始期日より前だったり待機期間中に発症してしまった場合は対象外ですが、それよりも後であれば補償対象になります。
まったく対象外とする保険会社もあるので安心できる対応ですね。
病名がつかない場合の対応は?
例として食欲がなかったり、ぐったりしている場合で病院で見てもらった時に、特に診断名はつかないが点滴だけしてもらうなど処置をしているケースがあると思います。
このような場合、auは症状があって病院で治療行為をしているので、診断名がなくても補償対象になるという事でした。
各プランの保険料
保険料も保険を選ぶ重要なポイントなので、それぞれのプランの保険料を確認していきましょう。
2019年8月1日以降始期契約からは保険料が約15%値下げとなる改定が実施されています。
それでもまだ保険料はお高めですが他社比較でのauの猫の保険の順位と16歳までの保険料合計はこの様になっています。
補償重視プラン・・・17社中16位 合計保険料・・・1233480円
保険料重視プラン・・・17社中16位 合計保険料・・・918000円
保険料グラフ
やはり10歳を越えたあたりからの値上がり率がとんでもないですね。
auの猫の保険のまとめ
保険料の値下げ改定はありましたが、それでもauの猫の保険は保険料の高さがとても目立ってしまうのは仕方ないですね。
通院ありプランの補償内容は特に大きな問題はないと思うので、保険料さえもう少し何とかなれば全然アリだと思うのですが。。。
- 年間限度額タイプの補償
- 慢性疾患など重要なところはしっかり補償
- ダントツ高い保険料
- 割引の制度もなし
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