2008年から営業しているペットメディカルサポート株式会社ですが、猫の保険の補償の内容をお伝えしていきます。
具体的に良いところ、悪いところを見ながら、総合的にアリなのかナシなのかを考えていきます。
基本的な補償内容
ペットメディカルサポートの猫の保険は「PS保険」と言う商品でスタンダードなプランを3つの補償割合から選べます。
どのプランも免責の設定はないので安心出来ますね。
補償プラン
50%補償 | 70%補償 | 100%補償 | |
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補償割合 | 50% | 70% | 100% |
通院 | 1万円まで/1日 20日まで/年 |
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入院 | 2万円まで/1日 30日まで/年 |
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手術 | 10万円まで/1回 2回まで/年 |
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車イス費用 | 10万円まで/1回 |
車イス費用は病気は対象外ですが、ケガで歩行困難になった場合に車イスの費用が支払われます。
100%補償のプランに関しては申込時の年齢が4歳11か月まではインターネット申込(クレジットカード払い)が可能ですが、5~8歳11か月までは申込書での手続き(口座振替払い)になります。
ペットメディカルサポートの猫の保険の仕組みで一番の問題点は同じ疾病の治療が続いている間は、年度が変わっても限度額がリセットされない所です。
1疾病ごとにカウントをするので慢性疾患のように長期にわたって治療をするようなケースでは頭打ちになってそれ以上保険金請求できなくなる事があります。
その他の条件
新規の申込み限度年齢 | 生後30日以上 8歳11か月まで |
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加入してから補償開始までの待機期間 | なし |
更新可能年齢 | 終身 |
手術の保険金請求 | 状況によっては 診断書が必要な場合あり |
ペットメディカルサポートの猫の保険には待機期間はないのですが、申込みから1か月間は「保険金支払い対象外期間」があります。
待機期間と似ているのですが違いとしてはペットメディカルサポートの場合は保険料が発生しないという点がメリットとしてあります。(他社は待機期間も保険料の支払いが発生する)
ちょっと気になったのは手術の場合ですが状況によっては診断書が必要と言う回答でした、どの様な状況だと必要なのかが明確ではなかったので毎回必要と言われると思っておいた方が良いかもしれません。
割引について
- インターネット割引・・・インターネットから申し込むと3%割引
ペットメディカルサポートの猫の保険はインターネット割引以外の割引は特にありません。
特約やその他のサービス
- ペットセレモニー特約・・・ペットが亡くなった場合に火葬費用が限度額3万円まで支払われます。
- 獣医師ダイヤル・・・24時間365日対応可能な電話の医療相談窓口です。他の保険会社も何社か提携していますが株式会社チェリッシュライフジャパンのアニクリ24を利用しています。
他の保険会社にはあまりない火葬費用の特約を任意でつける事もできます。
それ以外には特についてくるサービスはなく、それが保険料の安さにつながっているのかもしれません。
病気への対応
ここは重要なところなのでしっかりチェックしましょう。
保険加入ができない病気は?
保険会社は「持病がある場合は保険の加入ができない病気」を設定していて、今までにそういった病気をしていないか加入手続きをする前に確認する告知と言うステップがあります。
この病気の種類が多いか少ないかで加入がしやすい保険会社かどうかを判断する一つの基準になると思いますので確認していきましょう。
・心疾患
・フィラリア症
・気管虚脱
・横隔膜ヘルニア
・巨大結腸症
・巨大食道症(食道拡張症)
・肝不全(肝硬変・肝線維症を含む)
・炎症性腸疾患(原因問わず、リンパ球形質細胞性腸炎蛋白漏出性腸症等含む)
・慢性肝炎
・門脈シャント
・門脈低形成
・膵外分泌不全
・慢性膵炎
・腎不全
・尿路結石症
・尿結晶症(ストルバイト・シュウ酸カルシウム等)
・水頭症
・脳炎
・脳神経炎
・てんかん(特発性てんかんを含む)
・緑内障
・白内障
・免疫介在性溶血性貧血
・免疫介在性血小板減少症
・甲状腺疾患
・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
・副腎皮質機能低下症(アジソン病)
・糖尿病
・猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
・猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
・自己免疫性疾患( 多発性関節炎、リウマチ、天疱瘡、全身性エリテマトーデス等 )
・猫伝染性腹膜炎(FIP)
・悪性腫瘍(肥満細胞腫を含む)
ペットメディカルサポートの猫の保険は33種類の病気が明記されており、他社と比べるとかなり多く既に病気があるにゃんこにとっては中々加入が難しい保険会社と言えます。
慢性疾患への対応は?
慢性腎不全などの治りにくい慢性疾患にかかってしまった場合の対応ですが、ペットメディカルサポートは更新の時に特定の病気が対象外になってしまうような条件がつく可能性があると言う回答がきました。
更新謝絶もやはり可能性があると言う回答で保険金請求が長く続くような慢性疾患の場合は要注意ですね。
先天性・遺伝性疾患への対応は?
先天性疾患は補償開始後に発症した場合は補償対象ですが、遺伝性疾患は発症するタイミングにかかわらず対象外となっています。
3歳ぐらいまではどちらも発症するリスクがあると思いますので若い猫は要注意です。
病名がつかない場合の対応は?
どの様な状況かと言いますと例えば食欲がなくて元気もないなどで病院に連れていき、特に病名はつかないが点滴だけうってもらう様な処置はしていますと言うケースです。
こんな場合、ペットメディカルサポートの猫の保険は症状があって病院で治療行為をしているので、診断名がない場合でも補償対象になるとの回答でした。
各プランの保険料
では具体的に保険料を見てみましょう。
他社比較した場合の順位と16歳までの合計保険料はこのようになっています。
補償重視プラン・・・17社中3位 合計保険料・・・528240円
保険料重視プラン・・・17社中5位 合計保険料・・・409800円
保険料グラフ
ペットメディカルサポートの猫の保険は12歳以降の保険料が上がらないので、ただでさえ安い保険料が年を追うごとに他社と差が開いていきます。
ペットメディカルサポートの猫の保険のまとめ
この保険の最大の特徴は安い保険料だと思いますが、安いのには理由があります。
慢性疾患の対応や1疾病ごとの限度日数などわかりにくい部分で補償の薄さがあると思います。
こういった部分はパンフレットを見ただけではよくわからないケースが多く、加入していざ保険を使って、更に治療が長期になって初めて気が付くことが多いのです。
ただ気が付いた時にはもう病気をしている事になりますので、他社に移る事も出来ず取り返しがつかない状況になっています。
後悔する事がないように加入する段階で仕組みをよく理解し、検討するようにしましょう。
- 保険料の安さ
- 100%補償が選択可能
- 1疾病ごとの限度日数
- 慢性疾患の対応
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