人も猫も保険はその性質上「すごく良い」と言うメリットポイントが多い保険よりも「すごく悪い」と言うデメリットポイントが少ない保険を選ぶ方が、最終的な満足度が高くなる傾向にあります。
ただ保険はしょっちゅう使うわけではないので、この「保険のデメリットポイントがどこなのか?」がすごく分かりにくいものです。
よくあるのが「病気して保険金請求する」→「その病気は保険対象外だった事に気付く」→「保険を見直ししたい」→「病気してしまったので見直しができない」と言う流れで後悔する方が多いです。
ですからそれぞれの保険のデメリットポイントを加入する前に把握しておく事がとても大事です。
そして「これはダメだな」と言うデメリットポイントがある保険を除いていく消去法で最終的に良い保険が残ります。
こんな通常とはまったく逆の発想で考える保険の選び方だと、本当は複雑な保険選びがたった「4つのチェックポイント」を見るだけで出来てしまいます。
4つだけで?ホントに?
この記事は私が実際に猫の保険を選んだ時の考え方をお伝えしながら、「猫の保険ってどう選べばいいのかわからない」「今加入している保険で良いのかな?」と考えている方の疑問にお答えします。
※本ページはプロモーションが含まれています
ポイント1:慢性疾患への対応とは?
まず最初に考えるデメリットは私が一番重要視している「慢性疾患への各社の対応」で、なぜここを一番重要視するのかと言うと「一番与える影響が大きいから」です。
慢性疾患は治療が長期にわたる事が多く治療費の負担が大きくなってくる為、本来は保険の本領を発揮できる所のはずなんです。
ただ猫の保険は基本的に1年契約なので保険会社によっては「次年度からその病気は補償対象外です」と言う条件を更新時に追加されてしまう事があります。
この様な「一番保険を使いたい場面」で使えないのであれば何の為に加入したのか分かりませんよね。
全然意味ないじゃん。
そうならない為に保険に加入する前に、保険会社がどんな対応をするのかを確認しておかなくてはいけないのです。
慢性疾患とは?
猫に多いと言われる慢性疾患にどのような病気があるのか確認しておきましょう。
猫の場合は10歳を過ぎると内分泌系疾患(甲状腺、副甲状腺、副腎などのホルモンの病気)や肝・胆・膵疾患(肝臓、胆のう、膵臓などの病気)、循環器系疾患(心臓、腎臓などの病気)が増えてきます。(参考:アニコム損保「家庭どうぶつ白書2018 ~第3部どうぶつの疾患統計~」)
中でも慢性腎不全は猫の慢性疾患の代表的な病気で、一度発症してしまうと回復が難しく治療が長期化してしまいます。
(参考:アクサ損害保険「いぬと暮らす、ねこと暮らす。 ~獣医さんに聞く!猫の腎臓病 原因・症状・治療について~」)
これはヤバいヤツ。
その他にも心疾患、糖尿病、悪性腫瘍(がん)、猫伝染性腹膜炎(FIP) 、猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)、肝臓病、甲状腺機能亢進症などの回復が難しい病気や長期化しやすい病気があります。
各保険会社の対応は?
慢性疾患は回復する見込みが少なく長期にわたって保険金を支払う事が目に見えているので、保険会社も条件を提示してくるところが多いです。
「次年度の更新からこの病気は不担保(保険が使えない)とします」と言われてしまうケースや「もう更新できません」と言う更新謝絶です。
病気をした時の為の保険なのに「この病気は対象外」と言われてしまっては何の為の保険なの?と言いたくなってしまうので、ここは最大のデメリットポイントだと思います。
ここにまとめた結果はホームページやパンフレットには記載されていないので、保険会社に直接問い合わせて確認した結果です。
保険会社名 商品名 |
更新時 不担保 |
更新謝絶 |
アイペット うちの子 |
なし | なし |
アクサ損害保険 ペット保険 |
可能性あり | 可能性あり |
アニコム損保 どうぶつ健保 |
なし | なし |
イオン少短 ペット保険 |
なし | なし |
イーペット少短 e-ペット70・50 |
可能性あり | なし |
SBIいきいき少短 ペット保険 |
可能性あり | 可能性ありだが 実例はなし |
FPC フリーペットほけん |
可能性あり | 可能性あり |
au損保 ペットの保険 |
なし | なし |
SBIプリズム少短 プリズムコール |
可能性あり | 可能性あり |
日本ペット共済 ペット共済 |
可能性あり | なし |
日本ペット少短 いぬとねこの保険 |
可能性あり | 可能性あり |
ペッツファースト少短 ペットがいちばん保険 |
可能性あり | なし |
ペッツベスト少短 セレクトBEST |
なし | なし |
ペット&ファミリー損害保険 げんきナンバーわんスリム |
なし | なし |
ペットメディカルサポート PS保険 |
可能性あり | 可能性あり |
ペティーナ ペット保険 |
年2回まで に限定 |
可能性あり |
楽天少短 ずっといっしょ[もっと] |
可能性あり | 可能性あり |
リトルファミリー にゃんデイズ |
なし | なし |
18社中11社が条件を提示してくる可能性があるという回答でした。
半分以上って事?結構多いのね。
私はこの項目を一番重要視しているので、この時点で11社は選択肢から外して考えました。
ポイント2:対象外になってしまう病気とは?
次のチェックポイントで考えたデメリットは猫の保険の約款上そもそも対象外となっている病気についてです。
当然、どの保険会社でも対象外になってしまう病気はあるのですが、保険会社によって対象になったり、ならなかったりする病気も一部あるのです。
これも慢性疾患ほどではないのですが加入する前に把握しておいた方が良い部分だと思います。
対象外になってしまう病気とは?
保険会社によって対応が分かれる病気は下記の25種類の病気です。
・不正咬合
・猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
・睫毛乱生
・歯科治療
・涙やけ
・膝蓋骨脱臼
・猫ノミ・ダニ感染症
・股関節形成不全
・レッグペルテス
・てんかん
・チェリーアイ
・気管虚脱
・猫伝染性腹膜炎(FIP)
・猫汎白血球減少症
・猫カリシウイルス感染症
・猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)
・猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
・誤飲
・椎間板ヘルニア
・人工透析
・フィラリア
・眼瞼内反・外反
・進行性網膜萎縮
・慢性腎不全
・甲状腺機能亢進症
やはり治療が長期化する可能性が高い病気が並んでいますね。
各保険会社の対象外疾病とは?
それぞれの保険会社の対応を見ていきましょう。
病名 | ペット メディカル サポート |
アイペット | イーペット |
不正咬合 | ◯ | ✕ | ✕ |
猫免疫不全 ウイルス感染症(FIV) |
◯ | ◯ | ◯ |
睫毛乱生 | ◯ | ◯ | ◯ |
歯科治療 | ◯ | ◯ | ◯ |
涙やけ | ◯ | ◯ | ◯ |
膝蓋骨脱臼 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫ノミ・ダニ感染症 | ◯ | ◯ | ◯ |
股関節形成不全 | ✕ | ◯ | ◯ |
レッグペルテス | ◯ | ◯ | ◯ |
てんかん | ◯ | ◯ | ◯ |
チェリーアイ | ◯ | ◯ | ◯ |
気管虚脱 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫伝染性腹膜炎(FIP) | ◯ | ◯ | ◯ |
猫汎白血球減少症 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫カリシ ウイルス感染症 |
◯ | ◯ | ◯ |
猫ウイルス 性鼻気管炎(FVR) |
◯ | ◯ | ◯ |
猫白血病ウイルス 感染症(FeLV) |
◯ | ◯ | ◯ |
誤飲 | ◯ | ◯ | ◯ |
椎間板ヘルニア | ◯ | ◯ | ◯ |
人工透析 | ◯ | ◯ | ◯ |
フィラリア | ◯ | ◯ | ◯ |
眼瞼内反・外反 | ◯ | ◯ | ◯ |
進行性網膜萎縮 | ◯ | ◯ | ◯ |
慢性腎不全 | ◯ | ◯ | ◯ |
甲状腺機能亢進症 | ◯ | ◯ | ◯ |
病名 | ペッツ ファースト |
FPC | ペット& ファミリー |
不正咬合 | ✕ | ✕ | ◯ |
猫免疫不全 ウイルス感染症(FIV) |
◯ | ◯ | ✕ |
睫毛乱生 | ◯ | ✕ | ◯ |
歯科治療 | ✕ | ◯ | ◯ |
涙やけ | ◯ | ◯ | ◯ |
膝蓋骨脱臼 | ◯ | ◯ | △交通事故 のみ対象 |
猫ノミ・ダニ感染症 | ◯ | ◯ | ✕ |
股関節形成不全 | ◯ | ◯ | ◯ |
レッグペルテス | ◯ | ◯ | ◯ |
てんかん | ◯ | ◯ | ◯ |
チェリーアイ | ◯ | ◯ | ◯ |
気管虚脱 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫伝染性腹膜炎(FIP) | ◯ | ◯ | ◯ |
猫汎白血球減少症 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫カリシ ウイルス感染症 |
◯ | ◯ | ◯ |
猫ウイルス 性鼻気管炎(FVR) |
◯ | ◯ | ◯ |
猫白血病ウイルス 感染症(FeLV) |
◯ | ◯ | ◯ |
誤飲 | ◯ | ◯ | ◯ |
椎間板ヘルニア | ◯ | ◯ | ◯ |
人工透析 | ◯ | ◯ | ◯ |
フィラリア | ◯ | ◯ | ◯ |
眼瞼内反・外反 | ◯ | ◯ | ◯ |
進行性網膜萎縮 | ◯ | ◯ | ◯ |
慢性腎不全 | ◯ | ◯ | ◯ |
甲状腺機能亢進症 | ◯ | ◯ | ◯ |
病名 | イオン | アニコム | ペッツ ベスト |
不正咬合 | ✕ | ✕ | ✕ |
猫免疫不全 ウイルス感染症(FIV) |
◯ | ◯ | ✕ |
睫毛乱生 | ✕ | ✕ | ◯ |
歯科治療 | ◯ | ◯ | ✕ |
涙やけ | ✕ | ✕ | ◯ |
膝蓋骨脱臼 | ◯ | ◯ | △ ※プレミアム特約 を付加すると対象 |
猫ノミ・ダニ感染症 | ◯ | ◯ | ✕ |
股関節形成不全 | ◯ | ◯ | ◯ |
レッグペルテス | ◯ | ◯ | ◯ |
てんかん | ◯ | ◯ | ◯ |
チェリーアイ | ◯ | ◯ | ◯ |
気管虚脱 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫伝染性腹膜炎(FIP) | ◯ | ◯ | ✕ |
猫汎白血球減少症 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫カリシ ウイルス感染症 |
◯ | ◯ | ◯ |
猫ウイルス 性鼻気管炎(FVR) |
◯ | ◯ | ◯ |
猫白血病ウイルス 感染症(FeLV) |
◯ | ◯ | ✕ |
誤飲 | ◯ | ◯ | △ ※プレミアム特約 を付加すると対象 |
椎間板ヘルニア | ◯ | ◯ | △ ※プレミアム特約 を付加すると対象 |
人工透析 | ◯ | ◯ | ◯ |
フィラリア | ◯ | ◯ | ◯ |
眼瞼内反・外反 | ◯ | ◯ | ◯ |
進行性網膜萎縮 | ◯ | ◯ | ◯ |
慢性腎不全 | ◯ | ◯ | △12歳以上 新規加入は 対象外 |
甲状腺機能亢進症 | ◯ | ◯ | △12歳以上 新規加入は 対象外 |
病名 | SBI | au | ペティーナ |
不正咬合 | ◯ | ✕ | ✕ |
猫免疫不全 ウイルス感染症(FIV) |
✕ | ✕ | ✕ |
睫毛乱生 | ◯ | ✕ | ◯ |
歯科治療 | △ケガの場合 のみ対象 |
✕ | ◯ |
涙やけ | ◯ | ◯ | ✕ |
膝蓋骨脱臼 | ✕ | ◯ | ◯ |
猫ノミ・ダニ感染症 | ✕ | ✕ | ✕ |
股関節形成不全 | ✕ | ◯ | ◯ |
レッグペルテス | ◯ | ◯ | ◯ |
てんかん | ◯ | ◯ | ◯ |
チェリーアイ | ◯ | ◯ | ◯ |
気管虚脱 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫伝染性腹膜炎(FIP) | ◯ | ✕ | ◯ |
猫汎白血球減少症 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫カリシ ウイルス感染症 |
◯ | ◯ | ◯ |
猫ウイルス 性鼻気管炎(FVR) |
◯ | ◯ | ◯ |
猫白血病ウイルス 感染症(FeLV) |
◯ | ◯ | ◯ |
誤飲 | ◯ | ◯ | ✕ |
椎間板ヘルニア | ✕ | ◯ | ◯ |
人工透析 | ◯ | ◯ | ✕ |
フィラリア | ◯ | ◯ | ◯ |
眼瞼内反・外反 | ◯ | ◯ | ◯ |
進行性網膜萎縮 | ◯ | ◯ | ◯ |
慢性腎不全 | ◯ | ◯ | ◯ |
甲状腺機能亢進症 | ◯ | ◯ | ◯ |
病名 | アクサ | 日本 ペット |
SBI プリズム 少短 |
不正咬合 | ✕ | ✕ | ✕ |
猫免疫不全 ウイルス感染症(FIV) |
✕ | ◯ | ✕ |
睫毛乱生 | ◯ | ✕ | ◯ |
歯科治療 | ✕ | ✕ | ✕ |
涙やけ | ◯ | ✕ | ◯ |
膝蓋骨脱臼 | △発症年度 のみ対象 |
✕ | ✕ |
猫ノミ・ダニ感染症 | ◯ | ◯ | ◯ |
股関節形成不全 | △発症年度 のみ対象 |
✕ | ✕ |
レッグペルテス | △発症年度 のみ対象 |
✕ | ✕ |
てんかん | ◯ | ✕ | ✕ |
チェリーアイ | ◯ | ✕ | ✕ |
気管虚脱 | ◯ | ✕ | ✕ |
猫伝染性腹膜炎(FIP) | ✕ | ◯ | ◯ |
猫汎白血球減少症 | ◯ | ◯ | ◯ |
猫カリシ ウイルス感染症 |
◯ | ◯ | ◯ |
猫ウイルス 性鼻気管炎(FVR) |
◯ | ◯ | ◯ |
猫白血病ウイルス 感染症(FeLV) |
◯ | ◯ | ◯ |
誤飲 | ◯ | ◯ | ◯ |
椎間板ヘルニア | ◯ | ◯ | ◯ |
人工透析 | ◯ | ◯ | ◯ |
フィラリア | ◯ | ◯ | ✕ |
眼瞼内反・外反 | △発症年度 のみ対象 |
◯ | ◯ |
進行性網膜萎縮 | △発症年度 のみ対象 |
◯ | ◯ |
慢性腎不全 | ◯ | ◯ | ◯ |
甲状腺機能亢進症 | ◯ | ◯ | ◯ |
病名 | 楽天 | 日本ペット 共済 |
リトル ファミリー |
不正咬合 | ✕ | ✕ | ✕ |
猫免疫不全 ウイルス感染症(FIV) |
◯ | ✕ | ✕ |
睫毛乱生 | ◯ | ✕ | ✕ |
歯科治療 | ◯ | ✕ | △ケガの場合 のみ対象 |
涙やけ | ◯ | ✕ | ✕ |
膝蓋骨脱臼 | ◯ | ✕ | ◯ |
猫ノミ・ダニ感染症 | ◯ | ✕ | ✕ |
股関節形成不全 | ◯ | ✕ | ◯ |
レッグペルテス | ◯ | ✕ | ◯ |
てんかん | ◯ | ✕ | ◯ |
チェリーアイ | ◯ | ✕ | ◯ |
気管虚脱 | ◯ | ✕ | ◯ |
猫伝染性腹膜炎(FIP) | ◯ | ◯ | ✕ |
猫汎白血球減少症 | ◯ | ✕ | ✕ |
猫カリシ ウイルス感染症 |
◯ | ✕ | ✕ |
猫ウイルス 性鼻気管炎(FVR) |
◯ | ✕ | ✕ |
猫白血病ウイルス 感染症(FeLV) |
◯ | ✕ | ✕ |
誤飲 | ◯ | ◯ | ◯ |
椎間板ヘルニア | ◯ | ◯ | ◯ |
人工透析 | ◯ | ◯ | ◯ |
フィラリア | ◯ | ◯ | ✕ |
眼瞼内反・外反 | ◯ | ◯ | ✕ |
進行性網膜萎縮 | ◯ | ◯ | ◯ |
慢性腎不全 | ◯ | ◯ | ◯ |
甲状腺機能亢進症 | ◯ | ◯ | ◯ |
細かい部分ですが保険会社によって随分内容が違うという事がわかると思います。
保険はどこも同じと思ってたけど結構違うのね。
「日本ペット共済」は他の保険会社と比べて対象外となってしまう病気の種類がかなり多いのでデメリットポイントと言えます。
ポイント3:免責がついてしまう保険とは?
3つ目のポイントで考えるデメリットポイントが免責です。
ほとんどの保険会社は免責を付けるか付けないか選べる様になっており選択肢があるのですが、中には必ず免責がついてしまう保険会社もあるんです。
免責とは?
免責と言うのは自己負担金の事で、この設定金額を超えた部分しか保険が適用できない事になります。
ですから毎回、免責金額以内で通院費が収まってしまうと保険からは1円も受取れないという事になってしまいます。
猫の保険の場合、使う頻度の多い通院で免責があると保険の使いどころが少なくなってしまいます。
各保険会社の免責とは?
必ず免責がついてしまうのは下記の3社です。
保険会社名/商品名 | 免責の内容 |
イオン少短 ペット保険 |
1傷病につき1回 通院・入院・手術共通で 5000円 |
ペッツベスト少短 セレクトBEST |
1保険期間単位 2万円・5万円・10万円 から選択 |
ペット&ファミリー損害保険 げんきナンバーわんスリム |
1日につき3000円 |
特にペット&ファミリーの「げんきナンバーわんスリム」は1傷病ではなく1日あたりの免責という設定なので、一番免責の影響が大きく出てしまう可能性が高い保険と言えます。
通院のたびに毎回免責になっちゃうのはデメリットかも。
私は免責が必ずついてしまう猫の保険は保険料が安くなると言うメリットはあるものの、やはりデメリットの方が大きいと考えてこの3社は選択肢から外して検討する事にしました。
ポイント4:保険料が高い保険とは?
最後に私がチェックしたデメリットポイントはやはり保険料です。
どんなにいい保険だったとしても保険料が高くては、負担になってしまいますよね。
ただ保険料を比べる時は注意点があり、表面的な保険料だけを比べてしまうと失敗してしまいますので気を付けましょう。
保険料を比べる時の注意点とは?
保険料を比べる時に注意しなくてはいけないのが、加入時の保険料だけを比べてはいけないという事です。
猫の保険は人の保険とは違い1年ごとの更新なので、年齢によって保険料が変わる保険会社が多く、高齢期の保険料の事もあわせて考えないといけないのです。
小さい時は安かったのに高齢になると毎月の保険料が1万円を超える保険会社もあるからビックリしちゃう!
各保険会社の保険料とは?
ホームページやパンフレットだけでは保険料が確認できない所もあったので、そこは直接、保険会社に電話で問い合わせて確認しています。
今回は0歳で保険に加入して猫の平均寿命である16歳まで生きたと仮定して保険料を比較していきます。
補償を重視したプラン(70%補償)と保険料を重視したプラン(50%補償)の2パターンのグラフを作ったのでご希望のプランを参考にしてください。
グラフの下にある保険会社名をクリックするとその保険会社のグラフを(表示/非表示)切り替える事ができますので、気になる保険会社だけにして比較する事ができます。
検討してない保険会社のグラフは消せるのね。
10歳以降からアイペットとau損保の2社がとび抜けて高くなっていくのがわかります。
これは年間保険料のグラフですが最終的にどちらも月の保険料が1万円を超えてしまうので人間の保険料よりも高いかもしれませんね。
「今の保険料だけ見て決めてしまうと後で後悔する事になる」という事がよくわかると思います。
下のグラフは0歳から16歳までの合計保険料をまとめたもので、最終的に支払う保険料が一目瞭然です。
保険料重視と補償重視をタブで切り替える事ができるようになっています。
あなたは保険料派?それとも補償派?
これだけ保険料が値上がりするとわかっていたら、やはりアイペットとauは選択肢から外す事になってしまいますね。
猫の保険のデメリットから逆に良い保険を探しだす4つのポイントのまとめ
今回は私が猫の保険を検討する時にどう考えたのかと言う4つのポイントをお伝えしてみました。
フローチャート的に図で表すとこんな感じです。
私が選ぶとしたら4つのポイントから比較していって「アニコム」「リトルファミリー」の2つに絞りますね。
この2社は安心してオススメできる内容だね。
保険料が圧倒的な安さで年間限度額タイプの「リトルファミリー」と業界ナンバーワン大手で手厚い補償の「アニコム」はどちらもオススメです。
保険の選び方は色々な考え方があるので正解は無いと思いますが、今回ご紹介した4つのポイントをあなたが検討する時の参考にしていただけたらと思います。
ここまで見て頂いて候補を大体2~3社に絞って考えている方が多いと思います。
あとはその数社の保険会社の資料を請求してパンフレットなど見ながら、じっくり検討していけば自分の考え方にあった1社を選ぶ事ができると思います。
たまに最初から5社も10社も資料請求する方がいますが、結局比べられなくて迷っちゃうだけなのでオススメしません。
人間の保険も同じですが全部を保険で備えようと思うとキリがないので、優先順位をつけて考える事が大事です。
既に加入している保険があって他社に切り替えを検討している方はコチラも参考にして下さい。
コメント
これこそ私が求めていた情報です!
大変参考になりました!
これだけの情報を集めるのは大変だったと思います。
ありがとうございました。
じゅんさん 初めまして。
コメント有難うございます。
複雑な猫の保険を簡単に選ぶにはどう考えたらいいか?
を色々試行錯誤して行きついた考え方です。
他にも「こんな記事を書いてほしい」などありましたらコメントをいただければと思います。
よろしくお願いします。
はじめまして。
これから子猫を飼いますので
非常に参考になりました。
私は楽天多く使うので、
楽天もいいのかしらと思ったのですが、
見ると保険プランが変わってしまった様です。
新プランはどうでしょうか?
アドバイスお願いします。
後、イーペットも魅力を感じておりますが、一般化に(?)
50%70%、どちらが人気なのでしょうか?
宜しくお願いします。
ぽいぽいさん 初めまして。
コメント有難うございます。
私も楽天派で色々とお世話になっている者です。
今まではダントツの安さとソコソコの補償内容で自信をもってオススメしていた保険でした。
でも今回の新商品は全くオススメできない保険になってしまいました。
・慢性疾患になると不担保や更新謝絶になる可能性がある
・保険料がかなり高い
この2つの変更が大きいと思います。
終身補償になったり対象外疾病が減ったりと言った改善点もありますが焼け石に水状態です。
こちらにも詳しくまとめてあるので参考にしてみて下さい。
https://neko-hanashi.com/rakuten-new/
イーペットは私も加入しておりオススメの保険です。
補償割合は病気するリスクが高いと感じるのであれば70%を選択すると良いと思います。
どちらを選んでも年間限度額は60万円なので70%を選んだ場合はちょっと低めかもしれません。
因みにうちのゆっちゃんは50%に加入しています~。
kooさん
初めまして。
自分では調べきれない、数多くある保険の内容が大変分かりやすくまとめられていて、本当にとても助かります!
ありがとうございます!!
我が家は2匹の猫がいたのですが、1匹が慢性腎不全と診断され、およそ半年の闘病の末、先月に旅立ちました。
スコティッシュホールドで14歳と9ヶ月でした。
イーペットのお安い保険に入っておりましたが、結局保険を一度も使えないまま生涯を終えてしまいました。
あと1匹は4歳で健康ですが、まだ保険には未加入で検討中です。
いろいろなサイトやご意見を元に、kooさんのおすすめでもあるイーペットに惹かれ、資料請求と一番気になる慢性腎不全に関することといくつかを質問したところ、以下の回答がありました。
Q、慢性腎臓病は支払いの対象になる傷病であるか。
A、イーペットの保険では、ご契約始期日以降に受傷したケガ、
および待機期間(初年度契約に限り保険始期日から15日間)終了後に発症した病気が補償の対象となります。
[腎疾患]につきましても、
上記期間以降、受傷・発症した場合は、補償の対象となります。
ただし、継続時に特定疾病・特定部位不担保特約が追加となる場合がございます。
そのため継続後の契約より特定の病気やケガが補償対象外となることもございます。
↑この特定疾病・特定部位不担保特約という文言が引っかかり、電話にて問い合わせしたところ、8月から新しくこの特約が付くようになるとのことでした。
年間の保険請求状況や内容に対して審査があり、次年度の更新時に補償対象か対象外かが決まるそうです。
イーペットに決めようと思っていた矢先なので、ではどこが慢性疾患に対しての補償が良い??と、また振り出しに戻ってしまい混乱しています。
kooさんはこちらの特約が付与されることをご存知の上で、やはり一番条件を満たすとしてイーペットにご加入されていらっしゃいますか?
もし宜しければ、ご意見、アドバイスをいただきたいです。
宜しくお願いいたします。
長文失礼いたしました。
上のコメントのはらみです。
間違えました。入っていた保険はアイペットでした。
失礼いたしました。
はらみさん 初めまして。
コメント有難うございます。
半年の闘病は大変だったと思いますが、猫ちゃんにも「頑張ったね」と言ってあげたいですね。
アイペットの保険に加入していたとの事でしたが「結局保険を一度も使えないまま」と言うのは何か理由があったのでしょうか?
差し支えなければ教えていただければと思います。
イーペットについてですが私も8月に改定される事は知りませんでした。
「継続時の不担保が付くかどうか?」はとても分かりにくくパンフレットなどにも記載されません。
この記事を書く際も保険会社ごとに1件1件電話で確認をしてリサーチをしていました。
最近はイーペットに限らず改悪される保険が多く「ペット保険の収支状況はどこも悪いのかな?」と感じてい所です。
うちの子は幸いな事に今現在、健康で年齢も3歳なので次の更新から継続時の不担保が付かない所へ切り替えを検討します。
候補は「日本ペット」か「アニコム」か…かなり少なくなっちゃいましたね。
他の所も改定があるかもしれないので、またリサーチしてみます。
貴重な情報を有難うございました。
kooさん、ご返信コメントありがとうございます。
アイペットで加入していたのは、うちの子ライトという手術に特化した保険だったのですが、検査のCTなども対象にはならなかったし、通院には使えない保険だったので掛け捨てで終わってしまいました。
腎不全での通院は多い時は毎日でしたし、その後は投薬、週に2回の点滴治療と注射を継続していました。
検査も度々しましたし、一度に数万円の出費も度々で、見返してみるとこの半年間だけでかなりの額になりました。
ですので、今回は絶対に通院に特化している、尚且つ慢性疾患に対応している保険を!と考えて検討中です。
おすすめに挙がっている日本ペットも資料請求して熟考してみます。
今度も参考にさせていただきますね!
なるほど…手術のみの補償だったんですね。
このブログでも一番使う頻度が多い通院の補償は必須とお伝えしています。
健康で過ごす期間が長ければ保険料が安いと言うメリットはありますが、
今回のはらみさんのケースは裏目に出てしまったんですね。
日本ペットはイーペットと比べると対象外疾病が少し多いですが終身補償になりましたし
アニコムと比べても保険料も安いです。
イーペットの様に今後改悪される可能性は0ではないですが、今現在は良い選択肢だと思います。
はじめまして。
0歳8ヶ月の猫を飼っております、ねこねこと申します。ペット保険についてご意見をいただければと思いコメントしました。
先日うちの猫がオモチャを誤飲してしまい、夜間病院にかかりました。
幸い催吐剤で嘔吐させることができましたが、獣医さんに「誤飲する猫はまたやるよ。今回は催吐剤でたまたま上手くいったけど、内視鏡手術なら10~20万、開腹手術(+入院)なら20~30万かかるからペット保険に入ったほうがいい」と言われ、こちらのサイトを元にいろいろ検討しているところです。
まだ若いこともあり、特に病気をしたこともなく、健康診断でも健康上気になる数値はありません。
そのため、若いうちは誤飲やケガの補償が充実した保険にし、年齢を重ねてヤンチャが落ち着いてきたらまた別の保険に切り替えようと考えています。
現時点では、イーペット、日本ペット少短、アクサを検討していますが、他に考慮すべき点やオススメなどがありましたら教えていただけますと幸いです。(アニコムは保険料がネックです)
よろしくお願いいたします。
ねこねこさん 初めまして。
コメント有難うございます。
確かに獣医さんが言う様に誤飲は危険なので呑み込めそうな怪しい物は置かない様に気を付けてあげて下さい。
そして保険ですが残念ながら「年齢を重ねてヤンチャが落ち着いてきたらまた別の保険に切り替えようと考えています」と言うのは次の2つの理由からあまり現実的ではありません。
1.各保険会社で新規加入時の上限年齢が決まっている
2.もし病気やケガをしてしまうと他の保険会社にうつれなくなる
ですから健康なうちにどの保険が自分の希望する補償内容に近いのかをちゃんと確認して加入しておく事が重要です。
後々保険会社の切り替えができなくなるリスクも考えて選びましょう。
イーペット、日本ペット少短、アクサの3社は誤飲に対応していますが、イーペットとアクサは慢性疾患になると補償対象外になる可能性が高いです。
ただイーペットは各年度の最初のケガは100%補償が受けられるのでケガが心配なのであればそこは大きなメリットです。
私は総合的に考えて「日本ペット少短」をオススメしていますが、何を優先するかでどこが良い保険かは変わります。
全ての項目で希望を充たす完璧な保険は無いので優先順位を付けて考えましょう。
「自分の考える譲れないポイント」がどこなのかがハッキリすれば、自ずと保険会社も決まってくると思いますよ。
こちらの記事も参考にしてみて下さい。
https://neko-hanashi.com/neko-hoken-erabikata/
丁寧なご回答、ありがとうございます。
切り替えは現実的ではないのですね。先代の猫を腎臓の病気で亡くしているので、やはり慢性疾患のことも気になります。
とても参考になりました。
ご意見を元にもう一度検討したいと思います。
ありがとうございました。
Kooさん返信ありがとうございます。(送信ボタンを何回か押したかも?で、同じコメントが何回も届いてたらすいません(^o^;)
本当、保険って一長一短で難しいですね。
う〜ん対象外疾患が日本ペットの方が多いなら、このままイーペット継続でいこうかなと今のとこ思いました。
保険料が高くなったのは残念ですが…。只、今うちの猫は、インターネット契約割5%と無事故割5%が適用されてまして、インターネット割引は、更新時もずっと継続されるという事でしたので、これも良いかなあと。
(只、もし複数飼いになった時は日本ペットの多頭割の内容は、魅力的ですね🤔)
一度保険に加入したら、安心してなかなか見直しとか考えてなかった時にKooさんの記事を見て、すごく勉強になりました。
これからも参考にさせていただきますので、よろしくお願いします。
ありがとうございました。
kooさんはじめまして。
ペット保険で悩んでた時にこちらの記事を見つけ、すごく参考になりました。
現在5歳の猫と暮らしており、イーペット50%のプランに入ってます。
もし慢性疾患になったら、継続時、不担保になる可能性があるとの事で、イーペットにTELしたところ、8月にそれは取下げましたとの回答でした。
日本ペットにもTELしたところ、継続時には、制限は全く無いと力強く回答してくれました。
イーペットが、今の所、不担保が取り下げられてるのなら、イーペットから日本ペット50に変更しなくても、デメリットはそうないのですよね。
と、自分で考えろよと言われそうですが、何か段々分からなくなってきてまして…。
Kooさんは、現在イーペットと日本ペットどちらに加入されていらっしゃいますか?
ミニーさん 初めまして。
コメント有難うございます。
最近は最新情報のチェックがあまりできていなかったので貴重な情報を有難うございます。
私も改めてイーペットに確認してみましたが継続時の不担保特約は現在廃止されたようです。
そうなると以前と同じようにイーペットも候補として十分アリになってくると思います。(近いうちにちゃんと内容を修正します(^_^;)
うちのゆっちゃんは現在は日本ペットに加入していますがイーペットの方が対象外疾病が少ないのが魅力です。
ただイーペットは2020年12月に保険料の改定があってウリの一つだった保険料の安さがあまりメリットではなくなってしまったのが残念です。
最終的には好みもあると思いますがどの保険も一長一短はありますよね。
保険選びはホント難しいです。。。
5歳だと自由に保険会社を変えられる猶予も少なくなってきてると思いますのでじっくり検討してあげましょう!
PS・・・その後イーペットでは「継続時の不担保特約」が復活しているようです。残念ですがやはり私のオススメ保険からは現在はずしています。