大同生命や太陽生命と同じT&Dホールディングスのペット&ファミリー損害保険株式会社は、2003年から営業してますが猫の保険は2007年から販売しています。
元々は少額短期保険会社でしたが2019年4月1日から損害保険会社として登録して営業しています。
商品内容をしっかり分析してオススメできるポイントと要注意なポイントを詳しくお伝えしていきます。
基本的な補償内容
ペット&ファミリーの保険は「げんきナンバーわんスリム」と言う商品名でオーソドックスな補償プランが3つあり、1日あたりの限度額や限度日数はないので年間の限度金額内であれば保険が使えます。
ペット&ファミリーはどのプランを選んでも必ず免責がついてしまうので注意が必要です。
補償プラン
プラン50 | プラン70 | プラン80 | |
---|---|---|---|
補償割合 | 50% | 70% | 80% |
年間限度額 | 50万円 | 70万円 | 80万円 |
免責 | 1日あたり 3千円 |
1日あたり 3千円 |
1日あたり 3千円 |
免責金額は入院の場合は入院日数分の金額をまとめて控除し、通院の場合には治療日ごとにその金額を控除します。
例えば1泊2日の入院の場合は2日とカウントし6千円が免責として控除されます。
日数ではなく1傷病ごとに免責が付く保険会社もあれば、全く免責が付かない保険会社もあるので、免責なしプランの選択肢が無いのは残念なところですね。
その他の条件
新規の申込み限度年齢 | 生後45日以上 7歳11か月まで |
---|---|
加入してから補償開始までの待機期間 | ケガ15日間 病気30日間 がん90日間 |
更新可能年齢 | 終身 |
手術の保険金請求 | 特に必要書類はなし |
新規の申込みは7歳までという事で他社と比べるとちょっと短めな設定になっています。
割引について
- 割引はありません
ペット&ファミリーは割引制度は無いのですが、基本の保険料が安いので全然問題ないです。
特約やその他のサービス
- ワンニャン相談室・・・WEBで専門資格を持つアドバイザーに健康管理やしつけなど色々な悩みを相談できる。
付帯サービスのみで特に特約などの選択肢はないシンプルな保険ですね。
あと特約ではありませんがペット&ファミリーでは休日や夜間の時間外診療も補償対象になります。
ここは対象外としている保険会社が多い部分なのでペット&ファミリーの強みの部分ですね。
病気への対応
ここはとても重要ですので詳しく解説していきましょう。
保険加入ができない病気は?
まずは「持病がある場合は保険の加入ができない病気」がありますので確認していきましょう。
これらの病気は一度かかってしまうと治療が長期にわたり、高額な保険金支払いになる可能性が高い為、発症から何年たっていてもペット&ファミリーでは保険に加入する事ができないルールになっています。
・悪性腫瘍(がん)
・腎不全
・糖尿病
・肝不全、肝硬変
・副腎皮質機能低下症(アジソン病)
・副腎皮質機能亢進症(クッシング病)
・甲状腺機能低下症、亢進症
・免疫介在性溶血性貧血
・巨大食道症(食道拡張症)
・膵外分泌不全
・猫伝染性腹膜炎(FIP)
・猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
・猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
・突発性てんかん
・水頭症
ペット&ファミリーは15種類の病気が明記されており他の保険会社と比べると少ない設定になっているので、他社では加入を断られた場合でもペット&ファミリーでは加入できる可能性もあります。
慢性疾患への対応は?
保険加入後に慢性腎不全などの慢性疾患になってしまった場合の対応ですが、ペット&ファミリーは更新時に特定の病気が不担保になる様な条件は付かないという回答でした。
更新謝絶も同じく無いとの事だったので安心して保険を使う事ができますね。
年間の限度額は保険年度が変わるとリセットされるんですが、年間限度額に到達してしまった時には契約そのものが失効してしまうので注意しましょう。
あと一つ気になるのが多くの保険会社で補償対象になるのにペット&ファミリーでは対象外となってしまう病気があり、猫エイズと言われる猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)は発症時期に係わらず補償対象外なので覚えておかないといけません。
先天性・遺伝性疾患への対応は?
先天性・遺伝性疾患は発症する時期にかかわらず対象外となっています。
補償対象になる保険会社もあるのでここはペット&ファミリーのデメリットポイントですね。
病名がつかない場合の対応は?
例えばごはんを全然食べなくてぐったりしているなどで病院で見てもらうと、特に診断名が付く訳ではないが点滴だけうってもらうと言うような処置はしている場合もあると思います。
ペット&ファミリーはこの様に症状があって病院で治療行為をしている時は、診断名がなくてもちゃんと補償対象になるとの事でした。
各プランの保険料
ペット&ファミリーの各プランの保険料を比較していきましょう。
他の保険会社と比較した場合の順位と16歳までの合計保険料は下記の様になっています。
補償重視プラン・・・17社中1位 合計保険料・・・528240円
保険料重視プラン・・・17社中3位 合計保険料・・・409800円
保険料グラフ
ペット&ファミリーは10歳以降の保険料が上がらないので、ただでさえ安い保険料が年を追うごとに他社と差が開いていきます。
80%プランは代理店でのみ加入ができる特殊なプランですが、70%のプランと80%のプランの差ってあまりないような・・・。
いりますかね?と言うのが個人的な感想です。
ペット&ファミリーの猫の保険のまとめ
ペット&ファミリーの特徴は安い保険料だと思います。
ただ私はどうしても免責が気になりますね。
一番頻度の多い通院で毎回使えない金額しかかからなかったら、加入している意味ないなと思っちゃうと思います。
- 安い保険料
- 慢性疾患など重要なところはしっかり補償
- 免責の設定
- 先天性・遺伝性疾患の対応
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