【保存版】猫のご飯の給餌量とは?ご飯のあげ方完全ガイド

ごはん

今回は猫のご飯の給餌量について徹底的に検証していきます!

最近は巷で「ぽちゃカワ」と言うフレーズで容認される様な風潮ですが、人間も猫も体重が増えすぎて良い事はありません。

運動が難しくなるほど肥満化してしまうと「動けない」→「でも食べる」→「ますます太る」と言う悪循環に陥り、関節などのケガや病気など色々なリスクが高くなってきます。

特に猫は「我慢する」と言う概念がないので飼い主さんがちゃんとコントロールしてあげなくてはいけないのは誰でも分かる話ですよね?

我が子の様に可愛い猫が自分のせいで寿命を縮めてしまう事になったら、こんなに悲しい事はないと思います。

この記事は「うちの子最近太ってきた?」と言う方や「初めて飼う猫でどれだけご飯をあげればいいのか?」と言う方に参考にしてもらえると思います。

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キャットフードに書いてる給餌量って?

キャットフードのパッケージやメーカーのホームページにはよく「給餌量」が記載されていますよね?

あまり詳しく見ていない方も多いと思いますが一般的には「猫の体重」と「年齢」によって「1日の給餌量はこのぐらい」と言う表になっています。

色々なキャットフードを試して買った事がある飼い主さんなら気付いているかもしれませんが、そのフードによって書かれている給餌量が全然違うんです。

単純に「なんで?」って思ったので色々調べてみました。

キャットフードによって量が違うのは?

参考にこのサイトでご紹介している8つのキャットフードに記載されている給餌量を比較してみました。

4kgの成猫のケース 各キャットフードの1日あたりの給餌量

フード名給餌量
カナガン52.5g
モグニャン62g
ジャガー52g
シンプリー52.5g
オリジン57g
レガリエ59g
グランツ50g
ロニー59g

猫の体重が正確に4kgで表示されていないフードもあるので、その場合は大体の数字で記載してあります。

50g~62gまで幅があり、何が正解なんだろう?となりますよね。

キャットフードごとの目安量は?

フードごとに給餌量が違う理由は2つあり、一つ目はキャットフードごとに原材料が違うから、二つ目はキャットフードごとにカロリーが違うからです。

原材料による給餌量の違い
そのキャットフードによって使われている原材料が違うので、それによって猫が栄養を吸収する消化吸収率が変わってきます。例えば穀物の比率が多いキャットフードの場合は消化吸収率が低いので沢山食べないと栄養が摂れない事になります。逆に動物性の高タンパク質な原材料が多いと効率的に吸収できる為、少ない量で充分栄養が摂れる事になります。
カロリーによる給餌量の違い
そのキャットフードによって同じ量でも摂取できるカロリー量が違います。基本的には摂取する1日のエネルギー量が重要になってくるので、高カロリーなフードの場合は少ない量で必要なエネルギーが摂取できる事になります。逆にカロリーの低いフードの場合は沢山食べないと必要なエネルギーが取れない事になってしまいます。

その猫に合わせて調整を

各社の考える給餌量についてお伝えしてきましたが、それぞれ自社のキャットフードのカロリー計算や消化吸収率などはメーカーごとにしているはずです。

最終的にはあくまでも目安にすぎませんので、その猫によって少しづつ調節しながらちょうど良い量を探っていく事になります。

人間でもあまり食べないのに太りやすい人や沢山食べても太らない人など体質の違いってありますからね。

ただそうは言ってもある程度の基準が無いと適当過ぎるので、次の章では基本的な給餌量の考え方をお伝えしていきます。

猫の給餌量の考え方は3ステップ

黒猫

毎回そんな細かくグラム数を量ってご飯をあげるのは面倒なので、一度「この量をあげるにはこのスプーンでこのぐらい」とか目安になる様に量ってみるのが楽だと思います。

基本的な猫の給餌量の考え方は3つのステップで求める事ができますので、次の章から具体的に見ていきましょう。

~ステップ1~RER(安静時エネルギー要求量)

日本ペット栄養学会が発行している学会誌「J-STAGE」のなかで「1日あたりのエネルギー要求量(DER)」を求めるには「RER×係数」と定義されていて、RERとは「安静時エネルギー要求量」の事を指しています。

ですので最初のステップ1ではこの安静時エネルギー要求量(RER)を求めていきます。

この安静時エネルギー要求量を求める計算式は

安静時

となっており、電卓で計算をするには下記のような方法になります。

<計算例>

・猫の体重を3回かける(4kgの猫であれば4×4×4=64)
・数値がでたらルートボタンを2回押す(64でルートボタンを2回押すと2.828…)
・その数に70をかける(2.282×70=197.9…≒198kcal)

大まかな体重別の計算結果は下記の様になります。

体重カロリー体重カロリー
1.0705.5251
1.5956.0268
2.01186.5285
2.51397.0301
3.01607.5317
3.51798.0333
4.01988.5348
4.52169.0364
5.02349.5379

~ステップ2~DER(ライフステージ係数)

続いてステップ2ではステップ1で求めたRERに「係数」をかけていきます。

この係数は猫のライフステージによって必要なエネルギー量も変わってくると言う考えから設定されています。

下記のライフステージから当てはまるものを選び、該当する係数をかけて1日の必要なkcalを計算していきます。

ライフステージ係数
1歳未満の成長期の子猫2.5
1歳以上で未去勢・未避妊の猫1.4
1歳以上で去勢・避妊済みの猫1.2
妊娠中の猫2.0
授乳中の猫(自由に食べさせる)2.0~6.0
ダイエット中の猫0.8
高齢(シニア)の猫1.1

~ステップ3~キャットフードごとの必要量

最後にステップ3ではステップ2で計算した「1日あたりに必要なkcal」を今、与えているキャットフードで摂取するには何g必要なのかを計算します。

ステップ2で計算したkcal÷キャットフードのkcal×100=1日あたりの給餌量

例えば4kgの避妊済みの猫の場合でロニーキャットフードを与えている場合はロニーの100gあたりのkcalが410kcalですので下記のような計算になります。

RER198×DER1.2÷410kcal×100=58g

1日2回に分けてご飯を与えるケースが多いと思いますので、この場合は1回分が29gと言う事になります。

【保存版】猫のご飯の給餌量とは?ご飯のあげ方完全ガイドのまとめ

ひっくり返る

給餌量は1回計算すれば適正量がわかるので一度計算してみてはいかがでしょうか?

給餌量がわかったらこれらのツールを使って量ると便利です。

ドギーマン フード計量カップ(1コ入)【ドギーマン(Doggy Man)】[快適ねこ生活]

ザックリ量れる計量カップです。

そんなに厳密に量らなくてもいいかなと言う方向けです。

コチラは0.1g単位で量れるので結構きっちり量りたい方向けで、mlとgの単位を切り替えられる優れものです。

コチラはフードボウルが計量器を兼ねているアイデア商品です。

見た目もスタイリッシュで電池式ですが水洗いもできるのでお手入れも楽チンです。

これでしっかりと体重を管理して長生きさせてあげたいですね。

キャットフードについてはコチラの記事にまとめてあります。

キャットフードのおすすめランキングに騙されない為の完全ガイド
この記事ではおすすめランキングに騙されない様に、キャットフードを選ぶ際に気を付けるべきポイントや管理人が本当に良いと思ったキャットフードを根拠を示しながらご紹介します。何か良いキャットフードはないかなと探している方に参考にしてもらえると思います。
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