猫の目やにの原因とチェックすべき注意点&安全に目やにを取るコツ

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ね小噺

猫を飼っていて日常的に様子を見ているとどんなところが気になりますか?

トイレ関連は気にかけてチェックしている方が多いですが、同じくらい気にしている方の多いところ・・・。

それは目やにです。

せっかく可愛い写真や動画が撮れたのに目やにが・・・なんて事もあるかもしれません。

顔の話なのでやっぱり目立ちますよね。

目やにってなんでできるのか?病院に行った方が良いような深刻な状況の見分け方は?安全に目やにを取るコツなどをお伝えしていきます。

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目やには何故できるのか?

目やには猫だけでなく我々人間にも当然できますが何故できるんでしょうか?

あまり気にしたことは無かったので調べた事も無かったのですが、今回この記事を書くにあたってちょっと調べてみました。

目やにができるメカニズム

メカニズムと言うとちょっと大袈裟ですが、目やには何からできているのでしょうか?

目の表面は通常、涙に覆われていますがこの涙がゴミやホコリから眼球を守ってくれています。

涙が無いと眼球もカラカラに乾いて傷がつきやすくなってしまいますよね。

そしてこの涙は瞬きをした時に目頭の涙嚢(るいのう)という部分に流れていきます。

ただ寝ている時は瞬きしませんので流れていかずに目頭の部分に溜まってしまいます。

これが固まったものが目やにとなるので、寝起きに目やにが付いているのは正常な代謝活動と言えると思います。

一日の大半を寝て過ごす猫に目やにがついてしまうのはある意味、仕方のない事かもしれません。

涙と目やにの関係とは?

この様なメカニズムから涙が多いとその分目やにも増えてしまう傾向があるようです。

「ヒマラヤン」「ペルシャ」「エキゾチック・ショートヘア」などのいわゆる「鼻ぺちゃ」の短頭種の猫は、幼少期から目やにが多く見られる傾向があります。

体の構造的な問題で涙嚢の先にある涙を鼻に排出する役割を果たす「鼻涙管」が短頭種は狭かったり詰まりやすかったりするので、涙が目から溢れて慢性的な目やにが見られる事があります。

深刻な目やにの見分け方とは?

目やにが多いなと思った時に「これは病院に行った方が良いような深刻な目やになのか?気にする必要がない目やになのか?」と言う点を迷う事もあるかもしれません。

目はとても繊細な部位ですので気になりますよね。

一番簡単に見分ける方法は目やにの色です。

黒っぽい色や茶色っぽい色で固まっているのは正常な目やにですので、あまり気にする必要がない事が多いです。

そうではなく白色や緑色や黄色は細菌感染して膿が混じっている可能性もありちょっと危険かもしれません。

そして色以外にも粘り気のある目やにも注意が必要です。

目やにから考えられる病気とは?

後ろ足肉球

では次に目やにの原因が病気だった場合にどの様な病気が考えられるのでしょうか?

目やにが増えてしまう可能性がある病気は色々ありますが具体的には下記の病気がよく挙げられます。

猫風邪

実は猫風邪と言うのは病名ではなく、いくつかの細菌やウイルスが原因となっている感染症の事を風邪のような症状だからという事で猫風邪と呼んでいます。

具体的にはペルペスウイルスやカリシウイルス、猫クラミジアなどによる感染症を指しています。

この場合は白、緑、黄色の目やにが出る事が多いと言われています。

これらの感染症はワクチン接種をする事で予防できるのですが、ワクチンの副反応が起こるケースもあるので獣医とよく相談しましょう。

完全な室内飼いの場合でも、飼い主さんが外から細菌やウイルスを持ち込む事で感染する事もあるので感染する可能性が無いとは言えません。

アレルギー

人と同じ様に猫もハウスダストだったり花粉症などのアレルギーによって目やにが出る事があります。

アレルギーの場合は猫風邪とは違って目やにの色は正常な時と変わらない茶褐色ですが、いつもより量が多いとか起きている時も出ていると言うケースは注意した方が良いかもしれません。

人間の花粉症なども同じですがサラサラした涙が出るケースもあります。

猫のアレルギーの原因が何なのかは血液検査をする事である程度分かる様ですので、その原因をなるべく取り除いてあげるようにしましょう。

結膜炎・角膜炎

猫の目の病気で結構多いのがこの結膜炎や角膜炎です。

原因としてはウイルスや細菌による感染や外傷や砂、ほこりなどの異物であることが多いです。

特徴としてはネバネバした目やにが出たり膿のようなものが出たりして、まぶたがくっついてしまいひどい時は目が開かなくなってしまう事もあります。

病院に行くと炎症を抑える点眼薬や眼軟膏を処方してもらったり、目をかいてしまう場合はエリザベスカラーを付けてくれる事もあります。

うちのゆっちゃんはエリザベスカラー大嫌いなんです。

見てて可哀そうになるぐらいストレスになってるので、そうなる前に事前に気を付けてあげたいなと思います。

流涙症

これは先程もお伝えした鼻ぺちゃの猫に多い病気です。

涙がうまく鼻に流れていかない事で溢れてしまう病気で、ひどくなると涙嚢炎や涙やけになってしまう事もあります。

体の構造的な問題でなかなか解決するのが難しい問題ですが、こまめに気にかけて見てあげるしかないですよね。

安全な目やにの取り方

遠くを見る

次に目やにを取る時の話ですが猫が寝ている時などリラックスしている時がチャンスかなと思います。

無理に押さえつけたりして目やにを取る事が嫌な事と言うイメージがついてしまうと、毎回嫌がる様になってしまい後々大変になります。

目やにを取る時の注意点

固くなった目やにを無理に引っ張ったりすると、毛がゴソッと抜けてしまう事もあるのでやめましょう。

湿らせる為にと人間用のウェットティッシュを使う方もいますが、アルコールが使われている物も多いので使わないようにしましょう。

目はデリケートなのでアルコールが目に沁みちゃいます。

安全に目やにを取るコツ

目やにを取る時はガーゼやコットンを使って取りますが、濡らす時は水ではなくぬるま湯で濡らすようにするとあまり嫌がらないと思います。

ぬるま湯の方が固まった目やにが取りやすいという事もあります。

そして目薬を差す時も同じですが前からコットンを近づけていくと怖がったり嫌がられる事が多いです。

ですので後ろから近づいていくようにし、目をやさしく拭いてあげるようにしましょう。

猫の目やにの原因とチェックすべき注意点&安全に目やにを取るコツのまとめ

ごろん猫

猫の目やには身近なものですが病気の初期症状である事もあるので侮れません。

嫌がられないような工夫をしながら、これも猫とのスキンシップやコミュニケーションとしていければイイと思います。

普段から変わりはないかチェックしてあげて、変化や異常があった時にはすぐに気づいてあげられるようにしたいですね。

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