2020年4月1日に楽天が猫の保険の新商品を発売しました。
新旧の商品を比較すると大きく変わっている点があるので詳しく比較していきたいと思います。
項目によって新商品の方が良くなっている所もありますが、旧商品の方が良かった点もあるので一概にどちらがイイとは言えません。
どこを優先するかを考えないといけないですね。
保険は実際に病気をして保険金請求するまで詳しい商品内容が分からない事もあります。
「そんなはずじゃなかった」とならない様に事前にしっかり確認するようにしましょう。
旧商品の「あんしんペット保険」の商品内容はコチラにまとめています。
商品改定と新商品
猫の保険が新しくなる時は2種類あって一つは「商品改定」、そして2つ目は「新商品の発売」です。
この2つは似ている様で全然違います。
例えば2020年1月に日本ペット少短の「商品改定」がありました。
新規加入はもちろん1月以降に更新が来た契約から順次新しい保険に切りかわっていきます。
そして2021年になる頃には全ての契約が新しい商品にかわります。
それに対して今回の楽天は「商品改定」ではなく「新商品の発売」なので、新規加入が新商品と言うのは同じですが更新の場合は旧商品での更新もできます。
新商品に切り替えたい場合は加入年齢や告知など条件が合えば切り替える事もできます。
今回の楽天の新商品は保険料をはじめ結構内容が変わっているので、契約者側で新旧どちらにするかを選べる様にしたんだと思います。
基本的な補償内容
旧商品の「あんしんペット保険」はS・M・L・eと言う4つのプランがありましたが、新商品の「ずっといっしょ [もっと]」は「通院つき70%プラン」「通院つき50%プラン」「手術・入院プラン」の3プランとなっています。
70%プラン | 50%プラン | 手術・ 入院プラン |
|
---|---|---|---|
補償割合 | 70% | 50% | 90% |
手術 支払限度額 1回あたり |
15万円まで 年間3回まで |
12万円まで 年間3回まで |
50万円まで 年間3回まで |
入院 支払限度額 1回あたり |
15000円まで 年間25日まで |
12000円まで 年間25日まで |
25000円まで 年間25日まで |
通院 支払限度額 1回あたり |
15000円まで 年間22日まで |
12000円まで 年間22日まで |
ー |
補償限度額 年間 |
最大 115.5万円 まで |
最大 92.4万円 まで |
最大 212.5万円 まで |
「あんしんペット保険」のSプランと「ずっといっしょ [もっと]」の手術・入院プランを比較すると改善点と改悪点は下記の様になっています。
・入院の「手術と連続する入院のみ」と言う要件の廃止
・入院の日数が14日から25日にアップ
・年間限度額がアップ
・免責がなくなった
・各補償で限度額ができた
・手術の限度回数ができた
「あんしんペット保険」のLプランと「ずっといっしょ [もっと]」の70%プランを比較すると改善点と改悪点は下記の様になっています。
・各補償で限度額ができた
・各補償で限度回数・日数ができた
手術・入院プランは改善点が多いと思いますが、70%プランは改悪点の方が目立つ印象です。
ただ旧商品の「あんしんペット保険」の時もお伝えしましたが、一番使う頻度の多い通院補償がないと加入している意味がないという事になってしまうので「70%プラン」か「50%プラン」がオススメです。
その他の条件
新規の申込み限度年齢が「10歳11か月まで」と言うのは変わりませんが、「生後31日以上」と言う条件はなくなったので生まれてすぐ加入する事もできる様になりました。
そして更新可能年齢も20歳までだったのが他社に合わせた形で終身補償になりました。
コレはイイ変更ですね。
病気への対応
保険加入ができない病気は新旧の商品で大きな違いはありませんが、心疾患が無くなって猫コロナウィルス感染症が増えました。
状況によって医務審査は変わる事もありますが、恐らく心疾患は対象外の条件付きで加入できるようになったのではないかと思います。
そして私が一番重要視している慢性疾患への対応ですが電話で問い合わせたところ「約款上は特定の疾病で不担保になったり、更新謝絶になる可能性もある」との事でした。
この点はとても残念な変更点ですね。
補償対象外の疾病は大分少なくなりました。
これらの疾病は獣医師の指導によって予防ワクチン接種等の有効な予防措置が講じられている場合は保険金の支払い対象になります。
・猫汎白血球減少症
・猫カリシウィルス感染症
・猫ウィルス性鼻気管炎(FVR)
・猫白血病ウィルス感染症(FeLV)
・ノミ・マダニ感染症
今まで対象外だった・膝蓋骨脱臼・股関節形成不全症・レッグペルテス・てんかん・チェリーアイ・気管虚脱・猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)は対象になるのでココは改善点ですね。
各プランの保険料
そして今回の新商品で一番インパクトの大きかった変更点が保険料でした。
「あんしんペット保険」のSプランと「ずっといっしょ [もっと]」の手術・入院プラン、「あんしんペット保険」のLプランと「ずっといっしょ [もっと]」の70%プランをそれぞれ比較してみました。
月払い保険料を12ヶ月分で年間保険料を比較しています。
年齢 | Sプラン | 手術・ 入院プラン |
差額 |
---|---|---|---|
0歳 | 5520円 | 13920円 | 8400円 |
1歳 | 5760円 | 10440円 | 4680円 |
2歳 | 6240円 | 8760円 | 2520円 |
3歳 | 6840円 | 9360円 | 2520円 |
4歳 | 7320円 | 11160円 | 3840円 |
5歳 | 7920円 | 13320円 | 5400円 |
6歳 | 8760円 | 16080円 | 7320円 |
7歳 | 9120円 | 20520円 | 11400円 |
8歳 | 10320円 | 24120円 | 13800円 |
9歳 | 11040円 | 26880円 | 15840円 |
10歳 | 11040円 | 32040円 | 21000円 |
11歳 | 11040円 | 37800円 | 26760円 |
12歳 | 11040円 | 37920円 | 26880円 |
13歳 | 11040円 | 37920円 | 26880円 |
14歳 | 11040円 | 37920円 | 26880円 |
15歳 | 11040円 | 37920円 | 26880円 |
16歳 | 11040円 | 37920円 | 26880円 |
年齢 | Lプラン | 70%プラン | 差額 |
---|---|---|---|
0歳 | 22200円 | 29640円 | 7440円 |
1歳 | 21960円 | 28200円 | 6240円 |
2歳 | 22320円 | 26160円 | 3840円 |
3歳 | 22680円 | 27240円 | 4560円 |
4歳 | 22920円 | 29760円 | 6840円 |
5歳 | 23640円 | 33000円 | 9360円 |
6歳 | 26520円 | 37320円 | 10800円 |
7歳 | 28800円 | 43560円 | 14760円 |
8歳 | 30480円 | 48840円 | 18360円 |
9歳 | 32400円 | 54240円 | 21840円 |
10歳 | 34200円 | 63240円 | 29040円 |
11歳 | 35400円 | 75000円 | 39600円 |
12歳 | 35640円 | 82920円 | 47280円 |
13歳 | 35640円 | 88680円 | 53040円 |
14歳 | 35640円 | 97440円 | 61800円 |
15歳 | 35640円 | 107280円 | 71640円 |
16歳 | 35640円 | 118080円 | 82440円 |
保険料はかなりのアップですね。
「ずっといっしょ [もっと]」の70%プラン、50%プラン共に17社中14位と言う保険料になりました。
もともと楽天は保険料重視プランで17社中1位、補償重視プランで17社中3位と保険料の安さがウリだっただけに残念です。
まとめ:改悪点が多い新商品
終身補償や対象外疾病が少なくなったりと言った改善点もありましたが、それを上回る保険料の値上げ、慢性疾患への対応などの改悪点が盛り沢山です。
私は楽天の保険は良いと思ってオススメもしていたんですが、新商品はちょっとオススメできる商品ではなくなってしまったので残念です。
他にも良い保険はあるので今後はそちらをオススメしていきたいと思います。
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