「猫の保険は必要か?」とネットでググってみると「必要派」と「必要ない派」どちらも沢山出てきます。
この話は別に正解がある訳ではないし、私は自分の考えを人に押し付ける事でもないと思っているので結局は「人それぞれ」です。
でも普段、人の保険を販売している者として一般の方よりは色々な気付きもあると思うので共有できたらなと思います。
そして中には「どう考えたらいいのか分からない」という方も沢山いるようなので、私なりの一つの考え方、「回答」を示したいと思いこの記事を書いています。
猫の保険は必要か問題
本当にその猫にとって保険が必要だったのか、必要なかったのかと言うのは結果論でしか語れません。
当然、これからどんな病気にどれだけ罹るのかは誰にも分からないですからね。
でもこれだと話が進まないので、ちょっと切り口を変えて考えていきます。
猫の保険が必要ない方
なかなか深い話題だと思うんですが、一つハッキリ言えるのは「猫の保険が必要ない方を見分ける質問」があります。
次の2つの質問で大丈夫と言える方は保険が必要ない方の可能性が高いです。
- 明日、猫の手術代が4~50万円必要と言われて用意できる方。
- 今月から毎月5万円の治療費が5年間ずっと必要と言われて用意できる方
そもそも保険ってお金の話なので、お金がある方は保険なんて必要ないんです。
大丈夫な方はこのページをそっと閉じて下さい。
問題はこの質問に大丈夫と言えない方で、こうなってしまう可能性が0では無い以上は何か別の手段で備える必要性があると思うんです。
大丈夫と言えない方は次の章も読んでみて下さい。
保険の考え方は人も猫も同じ
語弊を恐れずに言うと「保険の考え方は人も猫も同じ」だと私は考えています。
実際には人の保険の方が色々と選択肢も多いし、複雑なんですが保険に対する基本的な根本の考え方は共通しているところが多いです。
ですから私が普段の仕事で人に対して提案している考え方は、猫の保険が必要ないと考えている方や、いま猫の保険を検討中の方にも参考にしてもらえる話だと思います。
必要ない派の言い分
人の保険を提案していても「保険は必要ない」と言う方は一部いるんですが、皆さん理由は共通していて大きく分けると3つに分類されます。
保険は必要ないと考える理由を整理して、「誤解している所」や「新たな気付き」があるとガラッと考え方が変わったりする事も多いです。
次の章ではよくある具体的な「保険が必要ないと思う理由」を分析して考えていきます。
保険が必要ない理由その1「貯金する」
まず猫の保険が必要ない理由の一つ目が「貯金する」と言う考え方で、これが実際に一番多い理由です。
先々、病気してお金がかかる時に備えて自分で貯めるから大丈夫と言う話ですね。
だたこの話には2つの問題点があり、その問題点がクリアできないのであれば保険の代わりに貯金で備えるのは危険という事です。
貯金と保険の違いとは?
貯金と保険には大きな違いがありそこを見落としてしまうと後悔してしまうかもしれません。
- お金が貯まる前の初期段階で病気になってしまうと足りない
- 計画的に自分で貯金できる方が少ない
保険の機能の優秀なポイントの一つに補償が開始してから、すぐに効果が発揮できる所があります。
保険会社によって「待期期間」と言うものがあり、手続きをしてから補償が開始するまでの期間はまちまちです。
ですから一概に言えないのですが、どの保険も待期期間が終わった瞬間からその保険は使えるんです。
あとは私も含めてですが「貯金が苦手」な方って結構多いと思うんです。
最初は計画的に貯金できていても、何か「入り用」があるとつい使っちゃったりするのは私だけではないはず・・・。
そう考えると半強制的に保険料が引き落とされる保険の方が、確実に備えられると思うんです。
最悪のケースを想定するのが保険
可能性の話ばかりしていてもキリがないのは確かです。
ただ上手くいく事だけを考えていても現実的ではないって事は皆さんも分かっているはずです。
ですから保険を検討する時は「最悪のケース」を想定して、万が一の事態になってしまっても何とかなるように備えるべきだと思います。
貯金し始めてすぐに猫が病気になってしまったら・・・そんな場面を想像しても保険は必要ないと言えるでしょうか?
保険が必要ない理由その2「健康だから」
次に多い保険が必要ない理由が「健康だから」と言う考え方です。
この考え方は一つ目の「貯金する」と言う考え方よりも、ある意味危険です。
保険と言う仕組みの本質を考えなくてはいけません。
保険に入るのは何の為?
私は何の為に保険に入るのですか?と聞かれたら「先々、病気した時の為に入ります」と答えます。
ポイントはこの「先々」がいつ頃を指しているのか?と言う所になります。
今は確かににゃんこも若くて元気いっぱいで病気するような気はしないと思います。
ただその健康は10歳になっても15歳になってもずっと約束されている訳ではないんです。
特に猫の場合は10歳を過ぎると内分泌系疾患(甲状腺、副甲状腺、副腎などのホルモンの病気)や肝・胆・膵疾患(肝臓、胆のう、膵臓などの病気)が急激に増えてきます。(参考:アニコム損保「家庭どうぶつ白書2018 ~第3部どうぶつの疾患統計~」)
そうなる前に手を打っておかなくてはいけないんです。
どの保険会社も平均7~10歳ぐらいで新規の保険加入は打ち切られてしまいますし、その前の年齢だったとしても病気をしてから保険に加入しようとすると断られたり、補償内容に条件が付いたりします。
「入れなくなった時には入りたくなる」でも「入りたくなった時には入れなくなっている」それが保険なんですね~。
自分事として考える
でも現実には「病気になる」という事を自分事として考える事ができる方はあまり多くないです。
誰もまさか自分が病気するなんて、うちのにゃんこが病気するなんて考えていないですし、それが普通です。
人の保険も同じでこちらから提案する前に「保険に入りたいんです」と相談に来る方のほとんどは、何か病気をした方か家族や知り合いが病気をして大変な思いをしているのを見ている方のどちらかです。
そう考えると私の仕事は保険商品の説明や契約手続きも、もちろんありますが先々どんなリスクがあるのか、病気するとどうなってしまうのかと言う情報を提供する役割もあると思っています。
まだ病気した事がない方に新たな気付きを与えられる話を心掛けるようにしていて、そこを知ってもらえると猫の保険の必要性にも気付いてもらえると思います。
保険が必要ない理由その3「保険で嫌な思いをしたから」
最後の三つ目の保険が必要ない理由は「保険で過去に嫌な思いをしたから」です。
この「嫌な思い」は自分が経験した事もあれば、家族や友人などから聞いた話も含まれると思います。
この様におっしゃる方も結構多くて、今までの保険を販売する営業マンたちは適当な仕事をしていたんだなといつも思います。
販売する側の問題
保険にまつわる嫌な思いと言えば、そのほとんどは「いざ保険を使おうと思ったら対象外だった」と言う事だと思います。
保険は分かりにくいものですし、頻繁に使うものではないので「自分が入りたい保険」と「自分が入っている保険」がイコールではない事が多いです。
要はちゃんと説明を受けて、どんな時に保険が使えてどんな時に保険が使えないのかを理解した上で加入していないという事なんです。
猫の保険はほとんどがネットでの手続きか郵送での手続きです。(一部ペットショップや動物病院などで対面で手続きするケースもあります)
そうすると人の保険よりももっと自分で調べなくてはいけない比重が高くなりますが、今の販売されている現場を考えると消費者に優しくない状況ですよね。
「保険を選ぶ判断材料が少なすぎ!」と言いたくなります。
大事なのは出る時より出ない時
このサイトでもより重きを置いているポイントが「こういう時に保険が使えます」という事よりも「こういう時に保険が使えません」と言う部分です。
保険が出ますよ~と言う情報は大きく表示されていても、こう言う時は出ませんよ~と言う情報はちっちゃく表示されてる事って多いじゃないですか。
あれって何でなんですかね?
そう言う所を変えていかないと保険選びを失敗して、悲しい思いをする人が減らないのにといつも思います。
せっかく猫にも保険が必要だと考えて加入するのであれば、失敗しない様に選ぶ為の情報収集もするようにしましょう。
猫の保険は必要か?この論争を終わらせる完全回答の3つのポイントのまとめ
保険はその性質上「自分が入りたい保険と違う」と気付いた時には、新規の加入年齢条件だったり、病気をしてしまったからと言う理由でもう入り直しが出来なくなっている事がほとんどです。
だからこそ一番最初に保険って必要なのかな?とかちょっと調べてみようかなと思った時に、ちゃんとリサーチした方が良いと思うんです。
猫の保険選びで失敗しない為の情報が欲しい方はコチラの記事も参考にして下さい。
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