ネット上には沢山のキャットフードのおすすめランキングや比較サイトが存在していますが、そのランキングの根拠や信憑性に疑問を感じるサイトが多いです。
「このキャットフードは食いつきが良い」と言い切ってしまうサイトも多いですが、猫にもそれぞれ好みがありますよね?
やっぱ肉よね♪
1歳未満の子猫と10歳以上のシニア猫ではキャットフードを選ぶ際のポイントや与え方も変わってくるはずですが一辺倒のランキングで良いのでしょうか?
この記事ではそんなおすすめランキングに騙されない様に、キャットフードを選ぶ際に気を付けるべきポイントや比較する時に見るべき点、管理人が本当に良いと思ったキャットフードを根拠を示しながらご紹介します。
何か良いキャットフードはないかなと探している方や、いま食べさせているキャットフードで良いのかなと疑問に感じている方に参考にしてもらえると思います。
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添加物のポイント
キャットフードを選ぶ際に気を付けるべきポイントの一つ目は添加物についてです。
一言で添加物と言っても色々な物があり、誤解されている部分もあるんです。
「無添加のキャットフードがおすすめ」と言う風潮がありますが、添加物を全く使っていないキャットフードは実はありません。
例えば猫にとって必要な栄養素を補う為にビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類などの栄養添加物を必ず加えているからです。
良い添加物もあるって事ね。
ですから比較して選ぶ時はランキングが上位かどうかよりも、下記にまとめてある様な危険な添加物を使っていないキャットフードを選びたいところです。
酸化防止剤
食品の酸化を防ぐ為に酸化防止剤を使用しているキャットフードが殆どです。
アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンC)、ミックストコフェロール(ビタミンE)、ローズマリー抽出物、クエン酸などの猫の体に悪影響のない酸化防止剤もありますが中には次の様な危険な物もあります。
BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
バターや冷凍食品、化粧品などにも使われており、変異原性があると言われていて細胞を変異させる危険性があると言われている。
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
BHTと一緒に使われる事も多く、紫外線を浴びる事で変色して皮膚への刺激、アレルギー反応を起こすとされています。また、ラットの実験で大量に摂取すると発がん性があると言われています。
保存料
キャットフードの腐敗を防ぐ為に使われる添加物です。
ソルビン酸カリウム
かまぼこやソーセージなどの人間の食べ物にも使われている添加物で、遺伝子や染色体異常を起こす可能性や、亜硝酸ナトリウムを同時に摂取した場合に発がん性物質が発生する可能性があると言われています。
着色料
猫はあまり色の識別ができないので「いろどり」は食いつきとは関係ないと言われています。
飼い主に見栄え良く見せる為だけに使われていると言っても過言ではありません。
赤色2~104号、青色1~40号、黄色4~5号
発がん性があったりアレルギーの原因になったり、染色体異常、免疫低下など様々な悪影響があると言われており欧米では使用を禁止している物も多いです。
原材料のポイント
新鮮な動物性タンパク質をメインの原材料としているキャットフードを選びたいところですが、コストを下げる為にとんでもない物を使っているキャットフードがあるのも事実です。
ランキングで選ぶのではなく、この様な粗悪な原材料を使っていないキャットフードがおすすめなのでちゃんと比較して見極めましょう。
動物性油脂
猫に必要な栄養素の一つで脂質がありますが粗悪な原材料を使っているキャットフードの場合、脂質が足りないので補おうと「動物性油脂」を使っている物があります。
鶏脂やサーモンオイルと言った具体的な記載がないと何から取った物なのか得体がしれません。
もっと問題なのは動物性油脂は酸化スピードがとても速いのでBHTやBHAなどの酸化防止剤を大量に使っている可能性が高いのですが、原材料に使用してもそれを表記する義務がないと言うルールなんです。
もし使われていても表記されていないので全然気付けないですね。
4Dミート
4Dの意味は死亡した(Dead)、病気がある(Diseased)、瀕死(Dying)、障害を持つ(Disabled)の頭文字である4つのDを指します。
普通であれば食べない様な肉の事でがんや狂牛病などの病気になった動物の肉などを加工して再利用しているかもしれません。
この様な肉はもれなく色合いが悪いので亜硝酸ナトリウムの様な発色剤が使われたり、酸化防止剤を大量に使っている事が多いです。
保存料のソルビン酸カリウムを使っていた場合、亜硝酸ナトリウムと反応して発がん性物質を発生する可能性があります。
肉副産物
人用の肉として使えない残りの部分の事で目玉や内臓、骨、血液、脳、蹄、羽、角などを使っている事があります。
こちらも発色剤や酸化防止剤を大量に使っていたとしても表記する義務がないのが怖い所です。
添加物や原材料についてはコチラの記事に詳しくまとめてあります。
ライフステージごとのポイント
いつも同じランキングで判断するのではなく、猫のライフステージによって必要な栄養もおすすめのキャットフードも当然変わってきます。
猫のライフステージを子猫、成猫、シニア猫に分けてそれぞれの時期で気を付けるべきポイントを見ていきましょう。
子猫のごはん
まずは授乳期・離乳期が終わって生後3か月頃から1歳頃までの子猫の時期です。
この頃はまだ胃も小さく一度に沢山のご飯を食べる事ができないので、1日3~4回くらいに分けてあげると良いでしょう。
そして成長に必要な栄養をしっかり取れる様に高タンパクで高カロリーなご飯を与えてあげたいですね。
成猫のごはん
猫は1歳頃になると大人の成猫となり子猫とは少し違うポイントに気を付けるべきと言われています。
私ももう大人ね。
この頃には朝と晩の2回に分けて食べれる様になりますし、完全室内飼いの猫は食べ過ぎによる肥満に注意しなくてはいけません。
特に去勢・避妊手術をした後はホルモンバランスが変わり、エネルギー代謝も落ちる為に太りやすくなる猫が多いです。
今までと同じ様なご飯を同じ量食べていては肥満になってしまうので、それを踏まえた量を与える様にしましょう。
シニア猫のごはん
一般的に10歳前後からシニアと言われる年代になってきますが、この頃には内臓が弱っていたり疾患を抱えている猫も増えてきます。
あまり高タンパク・高カロリーなフードだと弱った内臓の負担になる可能性もあるので与える量も含め調整が必要になってきます。
そして獣医師の指示がある場合は療法食を与えなくてはいけないケースもあります。
また歯周病など歯の病気で固いものが食べられないケースもあるので、お湯でふやかしてあげたりウェットフードに切り替える必要が出てくるかもしれません。
これは晋遊舎から出版されているネコ雑誌『ネコDK Vol.4』の「キャットフード辛口採点簿!2019」で取り上げられたフードです。
シニア猫にもオススメです。
栄養バランスのポイント
続いてキャットフードを選ぶ際のポイントの4つ目は栄養バランスです。
多くのキャットフードは成分表が記載されていますが、どの数値を見ればいいのかよくわからないという方が多いです。
キャットフードのおすすめランキングサイトではそこまで具体的に根拠を示していないですからね。
この章では見るべきポイントとどの様な成分バランスが良いのかと言う目安をお伝えしていきます。
タンパク質・脂質・炭水化物
まずはキャットフードの主となる栄養素である「タンパク質」「脂質」「炭水化物(糖質)」を見ていきましょう。
人間や犬と違って基本的に肉食である猫はタンパク質は多い方が良いフード、炭水化物は少ない方が良いフードと言われています。
炭水化物の割合を表示しているフードは少ないのですが
【100% -(タンパク質+脂質+粗繊維+水分+灰分)=炭水化物】
この計算式で大体の炭水化物の割合を計算する事ができます。
穀物や豆類、イモ類と言った原材料を沢山使っているフードは炭水化物が多くなる傾向があり、人間と違って唾液に「アミラーゼ酵素」が含まれていない猫は炭水化物を効率よく分解する事ができません。
また猫の消化器官の長さが短く、強い酸性になっていると言う事も炭水化物の消化を苦手とし、タンパク質の消化を得意としているという事の表れです。
このサイトでおすすめしているキャットフードのそれぞれの成分を比較してみましょう。
タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | |
---|---|---|---|
オリジン | 40% | 20% | 19% |
ジャガー | 40% | 20% | 21% |
ロニー | 36% | 20% | 24% |
シンプリー | 37% | 20% | 25% |
カナガン | 37% | 20% | 26% |
グランツ | 36% | 17% | 24% |
レガリエ | 31% | 15% | 32% |
モグニャン |
30% | 16% | 35% |
エリザベス | 36% | 16% | 26.5% |
高タンパク質なキャットフードとして見ると、オリジンとジャガーは頭一つ抜けてますね。
カルシウム・リン・マグネシウム
次に尿路結石などの原因になる事がある「カルシウム」「リン」「マグネシウム」を見ていきましょう。
これらのミネラルは多すぎても、少なすぎても良くないので比率のバランスが重要になってきます。
一般的に
【カルシウム:リン:マグネシウム=1:0.8:0.08】
この比率が結石リスクが低く理想的と言われています。
またこのサイトでおすすめしているキャットフードのそれぞれの成分比を見ていきましょう。
カルシウム | リン | マグネシウム | |
---|---|---|---|
オリジン | 1.2% | 1.0% | 0.10% |
ジャガー | 1.7% | 1.6% | 0.02% |
ロニー | 1.0% | 0.8% | 0.10% |
シンプリー | 1.9% | 1.3% | 0.13% |
カナガン | 1.6% | 1.4% | 0.09% |
グランツ | 1.6% | 1.1% | 0.09% |
レガリエ | 1.4% | 1.1% | 0.13% |
モグニャン | 0.7% | 0.5% | 0.20% |
エリザベス | 1.0% | 0.9% | 0.10% |
数値的に見ると尿pH値が酸性になりやすいシニア猫にはモグニャンがおすすめのキャットフードかもしれませんね。
オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸
栄養バランスの最後はオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸と言う必須脂肪酸です。
これらの栄養素は体内で合成できない為、食事からとらなければいけないと言われておりその比率は
【オメガ3脂肪酸:オメガ6脂肪酸=1:5~1:10】
のバランスが良いとされています。
これもおすすめのキャットフードそれぞれの比率をまとめました。
オメガ3 | オメガ6 | |
---|---|---|
オリジン | 0.8% | 3.5% |
ジャガー | 1.4% | 3.0% |
ロニー | 0.6% | 3.5% |
シンプリー | 3.9% | 1.3% |
カナガン | 0.8% | 3.0% |
グランツ | 0.5% | 0.7% |
レガリエ | 0.6% | 2.0% |
モグニャン | 2.1% | 1.0% |
エリザベス | 0.7% | 3.4% |
やはり魚の原材料を多く使っているキャットフードはオメガ3脂肪酸の比率が高い傾向がありますね。
おすすめキャットフードとは?
ここまでキャットフードを選ぶ際のポイントを見てきました。
このサイトでご紹介しているおすすめキャットフードはどれも良い物だと思ってお伝えしているんですが、その中でも特におすすめの物を3つピックアップしてご紹介します。
このサイトではランキング形式にはしていないので優劣はありませんが、特徴的な3つのキャットフードをお伝えしていきます。
レガリエキャットフード
まずは待ちに待った国産のグレインフリーキャットフードであるレガリエです。
今までの国産キャットフードは
・粗悪な原材料を使っている
・穀物メインの原材料
・危険な添加物が盛り沢山
・手が出せないほど高額
と言うものばかりでしたがコレは違います。
・鮮度の良さと安全性の高い国産フード
・アレルギーリスクを抑えたグレインフリー(穀物不使用)
・低温加熱製法で作られたノンオイルコーティングフード
・500円のお試しコースがある
レガリエキャットフードの詳しい紹介ページはコチラ
ロニーキャットフード
続いては随所に開発者のこだわりが見えるロニーです。
原材料や成分比、パッケージなど色々な面で見ても、私には文句の付け所が見当たりませんでした。
・34種類の野菜、フルーツ、ハーブを配合
・アレルギーリスクを抑えたグレインフリー(穀物不使用)
・安心の製造、商品管理体制
・猫の食育を学んでいける
ロニーキャットフードの詳しい紹介ページはコチラ
シンプリーキャットフード
最後は魚を原材料としている魚好きのにゃんこにおすすめのシンプリーです。
肉や穀物などにアレルギーのある猫でも安心して与える事ができます。
晋遊舎から出版されているネコ雑誌『ネコDK Vol.4』の「キャットフード辛口採点簿!2019」で取り上げられたようです。
・腸内環境を整える食物繊維の豊富なオリゴ糖
・アレルギーリスクを抑えたグレインフリー(穀物不使用)
・豆類も使わないので低炭水化物フード
・まとめ買いがお得な定期購入
シンプリーキャットフードの詳しい紹介ページはコチラ
キャットフードのおすすめランキングに騙されない為の完全ガイドのまとめ
このサイトでご紹介しているキャットフードはどれも自信をもっておすすめ出来るフードです。
上でご紹介した以外のキャットフードに関してはコチラにまとめてあります。
ただどのキャットフードを与えるにしても当然その猫によって好みもありますし、与えてみないとわからない所は必ずあります。
ずっと同じキャットフードを与えていると食いつきが落ちてきたりする事もあるので、そんな時は3~6か月ぐらいのスパンでキャットフードの種類をローテーションさせるのも一つの手です。
その際は1週間から10日ぐらいの期間をかけて少しづつ新旧のフードを混ぜて移行する様にして下さい。
猫の体の中で血液が入れ替わるサイクルは大体3か月と言われており、短すぎるスパンでキャットフードを変えてしまうとあまり効果が得られませんのでご注意を。。。
ここまで読んでいただいたあなたは根拠のない「おすすめランキングサイト」に騙されなくて済むはずです。
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